アウトプットの3つのメリット。

アウトプットの重要性は色んなところで語られていますが、一昨日書いたのは対象に対して精緻に観察することで、インプットの効率と質が変わるということでした。

できるかぎりインプットはアウトプットを前提とする。 | カジケンブログ

わかっちゃいるけど、アウトプットってインプットよりも遥かに負荷が掛かるので、どうしても億劫になるんですよね。

だけどそれじゃあいかんので、自戒と備忘録も兼ねて、メリットをもう少しきちんと書いておきます。

まずこの記事内の大前提として「インプット」とは、自分が完全に理解していないものを情報や知識として自分の中に仕入れること、と定義しておきます。自分が完全に理解しているものをインプットする意味って基本的にないですから(人間が何かを完全に理解することなんてあり得ないとかそういうツッコミは禁止!)。




1. アンテナが立つので情報が入ってきやすくなる。

毎日歩いている見慣れた通勤・通学の道であっても、今日は赤色のものを探すと心に決めるだけで、視界に勝手に赤色のものがビュンビュン飛び込んできます。「あ、これも赤色が入ってる?ありゃ、これも?へー、これもかぁ。」みたいな感じに。

テレビやラジオの電波はそれこそ全国どこでも飛んでいますが、アンテナを立てることで初めて電波を受信できるように、アウトプットすると決めると、とにかく関連しそうな情報を受信できる確率が飛躍的に高まります。これが例えば同じ本を読んだとしても、そこから読み取る情報量の多寡に繋がるわけですな。

2. 情報が構造的に把握できる。
本を読んだり、誰かの話を聴いたり、何かしら知的刺激を受ける時、極端な話で言えば自分の頭の中というHDD(ハードディスク)にただ情報をまるっと投げ込んだだけ。たとえば、漠然と本を読むときに陥るパターンは、読んでいるときは面白かったという感情は残っているのに、その内容を人になかなか伝えられない。読み返すと「あーそうそう、こんなこと書いてあった!」と思い出せるのですがね。。。

しかしどんな情報も、上位・下位の概念、因果関係、抽象化・具体例、比喩など、何らかの複数の情報や概念の組み合わせです。もちろん解釈する人の主観や、意味付けによって動的にいくらでも変わっていくものではありますが、書いたりスライドにすること(アウトプット)で、少なくとも(自分なりの解釈でもって)構造的に把握でき、その情報に対する理解は深まります。言うなれば、情報の整理整頓ができるって感じでしょうか。

3. 情報をインデックス化できる。
構造的に把握することが、Yahoo!のディレクトリ検索(懐かしい!笑)とすれば、こちらはGoogle検索のイメージ。

Yahoo! JAPANのディレクトリ検索 – Yahoo!カテゴリ

結局、構造が把握できていても、それを自由自在に活用できなければただの情報コレクターです。

アイデアを出すとき、思考しているとき、誰かを説得するとき、レポートを書く時、なんでもいいですが、仕入れた情報を必要な時に引っ張りだしてこれなければ、その情報には意味がありません。Evernoteに放り込んだはいいけど、見つけられなくなったみたいな(何度もありマス・・・)。

このインデックス化って人によって色んなやり方あるみたいなのですが(メモ一切取らずに映像として記憶する人とか、強い感情を持つことを心がける人とか。世の中広いですね)、私の場合はやはり「人に自分のアウトプットを共有すること」が一番効果的でした。

自分しか見ないアウトプット(例:メモ書き)は書きなおすことがほとんどありませんが、人に見せる文章は、やはり何度も推敲するし、プレゼンだったら練習したりすることがほとんど。それだけその情報に触れる機会が単純に増え、またどうやったらもっと他者に伝わるだろう?と模索する過程で、色んな角度からその情報を見ることになります。そのぶん色んなタグが付与される感じですかね。そうやって情報が検索されやすくなる。

まとめると、アウトプットを心がけることで、

情報の受信量」が増え、「構造を整理」しやすくなり、そしてあとから「検索」しやすくなる。

もちろん上記3つは、自分の興味関心の度合いや当該領域に対する知識・経験の多寡によって、当然アウトプットなんかしなくても、さくさくできちゃうときもあります。あと、めちゃくちゃ地頭良い人はどんな情報に触れているときでも、その場でリアルタイム処理して上記3つをずばばばー!とやっちゃいますが。。。

とはいえ私はそんな天才系ではないので、自分の行動で改善できるものがあるのであれば、やるのみですわね。

ってことで、備忘録でした!




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)