現段階ではこのブログは筋トレです。とはいえ、なんでもそうですが、漫然と何かを繰り返していても、変化も成長もありません。
理想とするレベルを思い描き、そこに少しでも近づこうとすることで、惰性で何かを継続しているときと比べて、長い目で見て大きな差がつく。
たとえば、このブログを書く上でも、目指している境地があります。(全然ほど遠いですが・苦笑)
それは、天才プログラマーの小飼弾さんがよく紹介されているこの言葉。
良い文章とは
1.自分にしか書けないことを
2.だれが読んでもわかるように書いた文章
404 Blog Not Found:ブロガーのための三部作
この本の中の一節です。
めちゃくちゃ「本質的」かつ「シンプル」な表現で、大好きな言葉です。
この3行自体が、
1.自分にしか書けないことを
2.だれが読んでもわかるように書いた文章
になっているという良い例。2. は文章術のようなものでしょう。
どうやったら伝えたいことが伝わる文章になるか、というのは細かいスキルやノウハウがあって、それについて語られている本もたくさんありますし、奥が深いものです。
せっかくオリジナルなコンテンツを持っていても、それが伝わらなければ意味がありません。だから基本的なことは知識として知っておき実践を繰り返すことで、少なくとも言いたいことが伝わらない、という事態は避けられると思います。
ただ私も含めて多くの人にとって、それだけで食べていくプロの物書きになることは現実的ではないし、私もそのために書いているわけではありません。あくまで読んでもらっている方の時間をなるべく無駄にしないため。
だから、1. の「自分にしか書けないこと」が大事だと思います。
これを因数分解すれば、ざっくり3つでしょう。
a. 知識
b. 物事の捉え方・考え方
c. 体験
a. 「知識」は文字通り、多くの人が知らないことを知っているということ。ニュース速報や、ノウハウ/Tips的なもの(Mac初心者にオススメする10のアプリみたいなやつ)ですね。
b. 「物事の捉え方・考え方」は、ニュースなどの時事的なこと、身の回りなどの一般的なこと・人生にまつわる普遍的なこと、に対して自分なりに解釈すること。その意味や示唆するもの、どうなっていくのか、どうすべきかを自分なりの切り口で描き出すことです(多くの著名なブログはここが凄いですよね)。
c. 「体験」は、もちろん自分の過去や直近の体験のこと。自分の体験そのものは世界にただ一つだけのものです。まさに自分にしか書けないもの。そして臨場感や共感、そして強烈な説得力はここから生まれます。
ネット上でよく読まれる文章とは、このいずれかが抜群に優れているか、3つがバランスよく含まれていることが多いです。
たとえば、病児保育のNPO法人フローレンスの代表である、駒崎弘樹さんはどれも凄い。
駒崎 弘樹 認定NPO法人フローレンス代表理事 Hiroki Komazaki Website
病児保育で日本を良くするという取り組みそのものに加えて、それをきちんと
1.自分にしか書けないことを
2.だれが読んでもわかるように書いた文章
で情報発信し続ける姿勢を尊敬します。
ブログを書くことのメリットの一つは、2.もありますが、やはり1.の「自分にしか書けないこと」を常に意識することで、日々の行動が変わり始めることにあると思っています。
とはいえ、まだまだ全然ダメですが。
だからこそ、読んで頂いてる方には本当に感謝しかありません。たまには、こんなことを考えながら書いてますということを、ご紹介しました。何かの参考になれば幸いです。
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