昨日は、伝わる文章の共通点について書いてみました。
伝わる文章に必ずある3つの要素。 | カジケンブログ
そんな昨日の記事とおもいっきり矛盾するようですが、人生をより良く生きるために、本当に大事なことは言葉ではきっと伝わらない。
実は、私はそう思っています(苦笑)
もし世の中すべての人が活用できる、人生を素晴らしく充実して生きるための方法論があったとして。
それが言葉にできるものであれば、それは必ず何かの書籍や口伝の教えとなり、世界中に広まっているでしょう。
実はもしかしたら、既にそういった教えをまとめた書はあるのかも知れません。世界的なベストセラーとなった本の中に、そのエッセンスは含まれているのかも知れません。
しかし、残念ながら読者の人生がその本を読むだけで必ずどんどん良くなっていく魔法の本なんて、今まで一度たりとも聞いたことありません。
Library / thejester100
つまり。
そういった方法論がもし言語化されていたとしても、本当に大事なことはその言葉を目にしただけでは、または耳にしただけでは、きっと伝わらないのです。
例えば。
10年前の自分と比べて、紆余曲折は色々あったにせよ、今の私は当時に比べればずいぶんマシな人間になったと思います(これでマシなの?というツッコミはスルー・笑)。
ではもし、タイムマシンで過去に遡り10年前の自分に出会えたとして、これを読めば一気に10年分を短縮して今の自分に追いつくよ、みたいなマニュアルを書けるかというと、文字には起こせるかも知れませんが、それを10年前の自分が理解できるとは到底思えないのです。
いわんや、他者の言葉をや。
もちろん言葉は便利ですし、人を導いてくれる素晴らしい本は、古典なども含めてたくさんあります。
しかし、全てを伝えられるわけではないことは、はっきりと意識しておく必要があるでしょう。
水泳の本を読んでも、一切泳げるようになりません。自転車の乗り方は、文章では教えられません。
自ら行動して体験を繰り返し、そこから学び続けるしかないのです。
そのことは、忘れないようにしたいと思います。
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