デジタル時代の古典:ビーイング・デジタル
being digital。デジタルの本質を書き綴った古典を久しぶりに読み返してみた。
ドッグイヤー(犬の1年は人の7年に相当する)と言われるITの世界で、17年前は100年以上前に相当するとも言える。その意味でまさにデジタル時代の古典といえる本。
そんな前に書かれたにも関わらず、iPhoneも、Huluも、YouTubeも、専用ゲーム機(任天堂など)の衰退も、既に予言されているのが驚き(外れているものもあるが)。今読めば、まーそうだよね、と腑に落ちる箇所ばかりなのだが、17年前の当時では、(世界的ベストセラーになったとはいえ)大多数の人にとってリアルな実感を持てなかった内容ではないかと思う。実際、当時あとがきを書いたビル・ゲイツの盟友でもある西和彦さんが、「実は私も何回も読まなければわからない章がいくつもあった」と書いているほど。
とはいえ、(既に現代において実現しているものもある)具体的な予言の部分よりも、それらを導くにあたっての「なぜそうなると考えるのか?」という、彼が見据えるデジタルの原理・原則をきちんと理解することが、この本の真価だと思う。
ビットの本質
インターフェースの重要性
データのキュレーション
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理系の人やIT業界の人にとっては何をいまさらという内容だろうが、これからますますデジタル化が社会に与える影響は大きくなる中、
デジタルとは何か?
それが人や社会にもたらすインパクトとは何なのか?
そういう疑問を持つ人で、万が一未読であれば、読んでみてもいいかも。
自分にとっては、クラウド、ビックデータなどの直近のトレンドを追いかけつつ、本質に立ち返るために、折にふれて読む本の一つ。
ちなみに(超有名だけど)著者のニコラス・ネグロポンテは、伊藤穰一(Joi Ito)さんが所長を務めるMIT Media Labの創設者。「FREE」や最近では「Makers」を描いたあのクリス・アンダーソンが編集長を勤めていたWIREDの創立に関わったりもしてる。
P.S. MIT Media Lab副所長の石井裕教授のTangible BitsとRadical Atomsも最高に面白い。 ほぼ日刊イトイ新聞 - 石井裕先生の研究室。