まずはじめに、こんなアヘ顔の犬がいるブログの最初の投稿に、想定を遥かに超える多くの人にお越し頂いたようで、本当に驚きました。貴重な時間を割いて頂いてとても嬉しいです。前回の記事を御覧頂いた方にはこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
たぶんこれからも変わらずアホなブログですが、よろしければご愛顧のほどを m(_ _)m
今日は個人的にこうありたいなーと思うことを、自戒を込めて書いてみます。長文ですが、読んで頂ければ幸いです。
若者受難の時代とよく言われますよね。
若者って呼び方しっくりこないのですが、でもなんか他の呼び方が思いつかないので、このまま進めます。
若者の定義は色々とありますが、責任が増え可処分時間が一気に減る結婚や出産の平均年齢がだいたい30歳前後。なので、その前にあたる10代、20代全般と今回は捉えてみます。
10代、20代 = 若者
30代以降 = 大人
30代で独身だけど俺は若者か!?という友人のツッコミが聞こえてきますが、あくまで今回の記事用の便宜的なものなのであしからずー。
若者受難の時代。
さて今の若者世代。
かなり大変な状況にあるとよく言われています。
前回の記事でも書いた、
(参照:今、日本で起きていることの傾向と対策。)
1. グローバリゼーション
2. デジタル化による既存産業の変革
この2つに加えて
3. 少子高齢化による社会保障費の増大
が待ち受けています。
いや、ほんとに大変・・・
ただでさえ若い時って色々と大変じゃないですか。自分が若かった頃を思い返しても、お金はない、やる気もない、自信もないし、酒ばっか飲んで意識なくしてたし、ほんとになんというか・・・(遠い目) ってか、あんまし今と変わってないような。
じゃあ、大変なことばかりなのか?
そんなことないですよね。
若い時って時間だけはたっぷりあります。歳を重ねて家族を持つと、可処分時間は一気に減りますし、自分だけの意思で決断ができなくなっていきます。もちろんその代わりに得るものもたくさんあるのですが。
さらにここ数年で飛躍的に状況が変わったものがあります。
1つ目は、語学学習の価格破壊。
英語を始めとして主要言語を低価格で学習できる環境が整ってきています。例えばオンライン英会話スクールのラングリッチは、月額わずか4,980円でネイティブの講師と毎日25分マンツーマンでレッスン受講できます。
2つ目は、スマホとソーシャルネットワークの普及。
Twitter、Facebookの登場により、個人の情報発信の敷居が一気に下がり、オンラインに人が溢れかえっています。そして距離を超えて人と人が繋がりやすくなったと言えます。
つまり、語学学習及び、人と繋がることに対する「コストが劇的に下がった」わけです。
なぜこれらが凄いのか。
それは変化・成長できる機会が圧倒的に増えるからです。
大前研一さんによると(正確にはbotですが・・・)、人間が変わる方法は3つしかありません。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。
(ちなみに最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだそうです)
成長とは変化のベクトルの一つなので、この3つを徹底することで変化・成長を加速させられるはず。
なんかこういう選択肢が多いのって昔から若者の特権って感じがしますが、ちょっと昔の若者と比べてみますねー。
100年前
1.時間) 高校進学すら少なかった時代。小学校、中学校卒業したら即就職。だいたい24, 5歳でみんな結婚していました。自分の時間はないでしょうね。
2.住む場所) 海外に出国することすらごく限られた人のみ。国内での移動もまれ。
3.つきあう人) 固定電話があまり普及しておらず、距離を越えて毎日コミュニケーションが取れるなんて誰も考えてませんでした。
こんな感じ。
10年前
1.時間) 大学進学率は5割に近づき、晩婚化、初産の高齢化が進むことで、10代、20代には時間はある。
2.住む場所) 海外旅行は誰でもできるように。国内での語学学習のコストは高く、いきなり海外生活・留学を決断するには敷居が残る。
3.つきあう人) インターネットの普及が進むが、スマホ、Twitter、Facebookがないため、個人の情報発信は限定的。
ってことで、こんな感じでしょうか。
そして今。
1.時間) 可処分時間はありますね。
2.住む場所) 国内での語学習得のコスト低下により、国内だけでなく海外で生活する敷居が下がっています。
3.つきあう人) スマホとソーシャルネットワークの普及により、昔であれば繋がれなかったような人とコミュニケーション出来るようになりました。
つまり過去の若者と比べても、現代の大人と比べても、自分の意思で変化・成長する機会に最も恵まれている時代に、今の若者は生きています。
だから楽に生きられるというわけではありません。しかし大変な時代ではあるけれど、一方でその状況に自分の意思で対応できる環境自体は用意されていると言えます。
変化の激しい現代では、常に変化し続ける時代の流れを感じ、それに適応し、必要なスキルや知識を身につけるべく、自らを変化・成長させ続けることが求められます。
偏差値30台から最終的にハーバードビジネススクールに入学し、今はアメリカの投資会社で活躍するという、どんだけ変化したら気が済むねんと思わず突っ込みたくなるとんでもない経歴を持つ古賀洋吉さんは、それを
「高速で回転する駒だけが安定する」というのが僕の意見です。
と表現しています。
人によって価値観や状況が違うので一概には言えませんが、上記の大前研一さんの言葉に従えば、
– 自分なりのロールモデルを見つける。
– その人を目指して、上記1~3の行動を重ねる。
この2つではないでしょうか。
個人がこれほど情報発信をしている時代はありません。探せば、日本中、世界中で活躍している自分だけのロールモデルを見つけることは可能なはず。そして一歩踏み出し、行動するためのコストや敷居は昔に比べればとても下がっているのです。
さいごに。
じゃあ、若者に対して大人はどうしたら良いのか?
自分の可能性、現代という時代が持つ可能性に気づいていない若い人は意外とたくさんいます。先が見えない世の中でどの道もまっ暗に見えて一歩踏み出せない。もし自分が今の時代で若者だったら、確実にそうなってたはずです。
– 彼ら彼女ら自身すら気づいていない可能性を信じること。
– できることなら、可能性に気づかせてあげること。
– チャレンジの邪魔をしないこと。
– チャレンジを後押ししてあげること。
– 万が一挫折した時にサポートすること。
本当は社会全体で若者を支援できたら素敵ですが、まだまだ仕組みが変わるのには時間が掛かりそうです。であるならば、まずは個人として自分の身の周りから行動していくことが大事かも知れません。
ちなみに、自分に自信持ってがんがん進んでいる人は、勝手に成長すると思うので、スルーの方向で(笑)
言ってることは分かったけど、なんか大人ってちょっと寂しい or 無責任?
確かに。大事なことを一つ忘れてました。
– 彼らのロールモデルになるべく、日々研鑽を積むこと!
大人だって、(時間は昔に比べたら少なくなったとはいえ)現代に生きるメリットを享受して、1, 2, 3のいずれも行動可能なはず。
まだまだ若いもんには負けてられるかー!(←大人げない)
まとめると、
– 若者は大変な時代に生きつつも、行動する意思さえあればその状況に対応できる、ある意味最も恵まれた時代にいる。
– 大人は、余裕があれば身近な若者のチャレンジを応援できればカッコイイかも!
– 背中で語れるように大人も頑張りましょう(私も含めて・・・)。
長文にも関わらずここまで読んで頂いて本当に感謝いたします。
どんなツッコミでも構いませんので、ご意見聞かせて頂けると嬉しいです。
P.S.
古賀洋吉さん(@yokichi)をご存知の方、たくさんいらっしゃると思いますが、
ドラクエ人生論や鬱に関するエントリーは本当に素晴らしいと思います。まだ未見の方はぜひ。
@kaji321さんをフォロー