翻訳本のお仕事を引き受けた本当の理由。

以前も書いたように、このたび初めて翻訳した本が出版されました。

はじめての翻訳本がでます!:USERS 顧客主義の終焉と企業の命運を左右する7つの戦略 | カジケンブログ



おもえば、友人の鈴木まなみ(https://www.facebook.com/rin2tree)さんから、「こんな話があるんだけど。どう?」と打診されたときは、実は結構迷いました。

manamin | In the looop

未経験という点については、もちろんプロの翻訳家でなくても、立派な翻訳をされている方はたくさんいらっしゃいますし、スーパー不真面目な学生(苦笑)だったとはいえ、大学(外国語学部英語学科)で学んだことや、外資系企業で12年以上勤務した経験も活かせるかな、とは思いました。プロで活躍している同級生の友人に相談しても「きっとできるから、やっておくべし!」という回答でしたし。

ただここだけの話、正直に告白しますと、対時間当りの報酬単価で言えば、どう見積もっても全く見合わない作業量なのです。プロ中のプロだと全然単価が異なったりするのでしょうが、基本的にこういったクラウドソーシングが対応できる分野のお仕事は、自分が元々いた世界と比べると、なかなか大変なのだなぁと勉強になりました。

幸い、手伝って頂ける非常に優秀な方々が見つかったのでまだ良かったのですが、それでもなお全然見合わない(100万部とか売れれば別でしょうが・笑)。




ちょっと話が逸れますが、私はお金を頂くことに対してはとても前向きです。(そのわりに現段階で、本ブログは全く広告などもありませんが・笑)

特に会社員の方の場合、お金を顧客から頂くという部分を会社にアウトソースしている人がほとんどなので、あまり意識する機会がありませんが、お金を頂けるということはそれだけ社会から価値を認められていることだと思っています。

お金はどう稼ぐかよりも、稼いだお金をどう使うか、にその人の品格や価値観が色濃く出る。そう考えているぐらいです。(もちろんどんな稼ぎ方でも良いというわけではなく、例えば顧客満足度が極めて低くリピートオーダーが全く来ない、常に新規顧客ばかりの焼き畑農業のようなビジネスはダメだと思います)

もっと言えば、どんどん稼いで、どんどん使って、経済をぐるぐる回していく。

まー要は、ビジネスパーソンである以上、稼げる人はどんどん稼ぐべし、ということ。




話を戻すと、今回のお仕事は時間単価でいえばそんなに割のいいものではないなぁ(苦笑)、というのが正直な感想。

しかも、私の場合はこれからプロの翻訳家として生計を立てていくわけでもないし。

ただ初めてのことで、やってみたらまた世界が広がるかなぁ、という気持ちもありました。携わったものが書籍という形になって世の中に残るって素晴らしいことでもあります。

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で、色々と考えた末に、最終的に決め手になったのはこのブログのおかげです。

だってね。

新しいことしましょう、とか、チャレンジしましょうとか、そういう人がカッコイイとか、まーしょっちゅう書いているわけじゃないですか。

例えばこんなのとか。

多くの人が陥ってしまう狂気の沙汰とは? | カジケンブログ

人生におけるバタフライ効果のきっかけ。 | カジケンブログ

チャレンジする人はカッコイイ。 | カジケンブログ

自分が死んだとき何を残したいですか?:MIT 石井裕教授 「未来記憶」【梶原健司】 : TechWave

それにも関わらず、当の本人が全く何の新しいチャレンジをしてなかったら(少なくともそのように見えていたら)、本末転倒なわけです。

もっと言えば、やはりこういうブログを書いている以上、カジケンも頑張ってるんだから、私ももうちょっと頑張ってみようかなってやっぱり思ってもらいたい。

そして何よりも、ここに書くネタが増える(笑)

冗談のようですが、でもこうやって書くことが自分の行動に影響を与えていくってことは実は細かいレベルでは私の中ではしょっちゅう起きていて、だから書き続けている、という理由もかなり大きいです。

だから、今こうやって拙ブログを読んでくれている人がいるからこそ、この話に携わらせて頂き、出版されることになったといっても過言ではありません。ほんとですよ。

出版までの過程で得られた知見や経験は本当に得難いものでした。また何かの折にでも書いていこうと思います。

だから改めて読んで頂いていることに感謝です。本当にありがとうございます。

ということで、ご興味ある方はぜひ。あ、Kindle版も出ました(下記リンク)。ちょっと安いのでお買い得。って結局ステマかよ!うしし。






ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)