はじめての翻訳本がでます!:USERS 顧客主義の終焉と企業の命運を左右する7つの戦略

本日はお知らせです。

来週、翔泳社から発売される「USERS 顧客主義の終焉と企業の命運を左右する7つの戦略」に訳者として参加しました!

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本文はもちろんのこと、目次、サブタイトルの一字一句まで、がっつりと関わらせて頂きました。

また元ネットレイティングス代表取締役社長(現トランスコスモス・アナリティクス取締役副社長)の萩原雅之さんに、監訳と解説をいただいております。



内容については、表紙にもなっているこの図がコンセプトの本質をよく表していると思います。

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お客様は神様だ、という言葉は昔からよく使われます。

しかし、広告と店頭が顧客(見込み客含む)との主たるコミュニケーション手段だった時代から、デジタル化が進む現代では、製品を購入するしないに関わらず、企業と人々とのタッチポイントは爆発的に増えています。

例えば、今では企業のWebサイトだけでなく、Twitter、Facebook、そしてLINEの公式アカウントなどを通して企業と人々が交流することは、すっかり当たり前の光景になりました。

現代においては、そういった多種多様なタッチポイントでの人々とのやり取りの中で企業のブランドは形成され、そしてその内の一部が商品・サービスを購入し顧客となる。そんな時代になりつつあります。

本書ではそんなパソコンやスマホを日常的に使う一般的な「人々」のことを「ユーザー」と名付け、この「ユーザー」が企業にとって最も重要な存在になるのだ、と主張しています。一言でいえば「ユーザーファースト」。

もちろん日本でも「ユーザーファースト」という言葉は最近よく使われますが、定義が人によってバラバラだったり、サービスの現場で掛け声として使われているだけだったりします。

本書は曖昧な言葉として扱われがちなこの「ユーザー」という言葉を具体的に定義づけ、企業戦略のフレームワークとして整理しています。

そして「ユーザーファースト」というコンセプトを現場の掛け声で終わらせず、経営戦略の根幹に据え、企業の全部署で徹底すべし、というのがこの本のメッセージです。

実はこれ自体は最近のIT企業ではかなりスタンダードなコンセプトですが、デジタル化が進むこれからの世界において、それはあらゆる業界、企業にとって同じように重要になってくるでしょう。

そういう意味でどんな業種であっても、企業戦略、企画系の業務をされている方にとっては、ある意味一つの参考書として一冊お手元にあっても良いかと思います。

一方でIT業界にいる方からすると、内容は常識的な話だと思いますし、スピードが速いIT業界で最先端にいる企業にいる方からは異論もあるかも知れません。とはいえ、逆にそれを議論の出発点として役立てて頂けたらなと思います。

最後に監訳頂いた萩原さんの解説文の一文を引用させて頂きます。

”オリジナルは2011年の発売で、当時ホットな話題になったブランドやサービスが中心だが古さはまったく感じさせない。シンプルでありながら時代の転換と企業がとるべき戦略の本質をとらえているからだろう。”

下記に、萩原さんの解説全文と序章であるイントロダクションが立ち読みできますのでぜひご一読を。(カジケンの訳、どんなもんや?と眺めてみるのも一興かと・笑)
http://www.seshop.com/static/download/16061/users_trial.pdf


もしご興味わくようでしたら、ぜひご購入いただき感想など聞かせてください!

本日はお知らせでした!



【USERS 顧客主義の終焉と企業の命運を左右する7つの戦略】

◯目次

– 解説 萩原雅之

– イントロダクション ユーザーファースト
デジタル時代のビジネスを左右する最も重要なコンセプト

– 第1章 ユーザー中心の経営
成功する企業に共通する経営手法の秘密

– 第2章 同心円型の組織体制
なぜどんな社員であってもユーザーと繋がれるのか?

– 第3章 使い捨てテクノロジー
オバマが採用した開発手法とは?

– 第4章 社会的使命に基づいた製品
コモディティ化の波を乗り越える4つの手法

– 第5章 ユーティリティ・マーケティング
広告に代わるデジタル時代における真のマーケティングとは?

– 第6章 TCPFセールス
ユーザーを顧客に変えるには?

– 第7章 ハイブリッド・カスタマーサービス
デジタル時代に求められる新しいサービスの形とは?

– おわりに シフトする
今からでも遅くはない。ユーザーファースト企業になろう




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)