ルールを決めたら例外は作らない。

the list
ベタな話ではありますが、死ぬまで少しずつでもより良い自分になれたらと考えています。ま、あまりに今の自分のレベルが酷いから!ってのが理由の1つですが(苦笑)

Twitterの創業者で、Squareの共同設立者のジャック・ドーシーは、常により良い選択をするため(つまりより良い人間になるため)に、意識的に思い出すようにしている「する/しない」リストというものを作っている、という記事が以前紹介されていました。

Twitter創業者ジャック・ドーシーが毎日欠かさずチェックする「する/しない」リスト : ライフハッカー[日本版]

私も同じようなリストを自分なりに作って運用しているのですが、最近強く思うことがあります。

数年前、古賀洋吉さん(@yokichi)を囲む会に出席したときに、古賀さんが言ってた言葉です。

(古賀さんについては、こんな感じでまとめさせて頂いたり発言を使わせて頂いたりしておりまする。いつもありがとうございます。)

古賀洋吉さんが熱く語る「自分のビジョンを持つこと」について。 – NAVER まとめ

情熱を注げるものを見つけたならば、怖いけれど思い切って旗を立ててしまおう。 | カジケンブログ

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「自分で一旦ポリシーを決めたら、例外を作らないようにしている。なぜなら自分は弱いから。」





はい???

だって、例外を作らずに愚直にルールを守るほうが「強い」でしょ?

どういうこと?

最初は意味が分かりませんでした。

くだらない例をあげれば、毎朝6時に起床するというルールを決めたとしましょう。

友だちと盛り上がって前夜に深酒するとか、仕事が終わらず深夜まで作業していたとか、ルールは6時に起きるというたった一つのものであっても、そんなこととは全く関係なく日常では色んなことが起きます。

深夜に帰宅し、疲れ果てて朝方4時頃に就寝したとき。当たり前だけど、6時まではあと二時間・・・ これで時間通りに起きるのはめっちゃ辛い・・・

これで、がばっ!と6時に起きれる人のほうが強いでしょ!みたいな感じに考えていたわけです。

でも。

最近わかってきたのは、例外対応のほうが遥かに大変なんですよね。そのたび毎に判断しなければいけなくなるし、この場合はOKで、この場合はNGって線引きはすごく難しい。

それなら自分が決めたルールを愚直に守るほうがシンプルで分かりやすい。(別に6時に起きること自体を薦めているわけではありません。なぜそのルールを守るべきかという明確な理由が自分にあれば何でもいい)

メンタルがもの凄く強い人というのは、つまり普段起きる無数の場面で、感情の揺れや思考の歪みに影響されず、自分にとって正しいと思われる判断を瞬間瞬間で下し続けられる、ということだったりします。

だからこそ意志の弱さに関して溢れんばかりの自信がある自分としては、逆に一度決めたルールに対して変な判断を挟まずに淡々とそれを順守していったほうがかえってやりやすい。

古賀さんも、

「最初に小さな例外を作ってしまうと、そこから綻びが出るから。」

と言っていて、確かにだんだんなし崩し的に自分が決めたルールが形骸化していくことは、今まで何度もありました。だからこそ、例外はなし!と腹をくくったほうが逆に良い。

さらには、例外はなし!と決めて運用を始めると、頭が完全に切り替わる。具体的にはそのルールを守るために日常の行動が変わっていく。

以前、マラソンジャンキーの小野さんの本を紹介したときにも書きましたが、

ノーポチ、それは人生を変える言葉:マラソン中毒者(小野裕史) | カジケンブログ

人間の頭脳というのは、ある意味超高性能なコンピュータみたいなものですが、これってマイナスにもプラスにも動きます。

追い込まれるまでは、「出来ない言い訳」を探すことに全力で働き、ポチっとエントリーしてしまったら、もう後戻りできないので、「どうやったら出来るか」を全力で探しだす。アタマのスイッチを180度切り替えるみたいなもんです。

そうなんですよね。

要は、そういうルールやポリシーの優先順位を自分の中でどこまで高く置くか、という問題なわけです。

その代わり、何を自分が守るべきルールとするかは、めちゃくちゃ真剣に考えないといけない。

多すぎると綻びが出るし、抽象的過ぎてもダメ。具体的かつ絞りこまれている必要がある。

そしてもっと大事なことが、本当に自分にとって大切なものが何かを明確にしておかないといけない。

もちろん例外を作らない!と意気込んでも、破ってしまうことはあります。なにせ意志が弱いですからね!(泣)

しかし、だからといっていちいち自己嫌悪に陥らず、真剣に具体的な行動規範を作ったら、それを愚直に守っていく。一日一日の差分は少なくても、きっとそれが大きな蓄積になっていくのだと思います。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)