先日、自分が守るルールを決めたら、例外を作らずそのルールを守るように心がけたほうが良いよね、という記事を書きました。
ルールを決めたら例外は作らない。 | カジケンブログ
これに関連して少しだけ。
常に自分は記憶喪失になると思え。
これ、最近意図的に自分に言い聞かせている言葉です。
「喧嘩商売」という漫画が私は大好きなのですが(祝!連載再開!)、そこに出てくるある登場人物がとても印象的な特徴を持っています。(ちなみにこの漫画、暴力描写やブラックネタ、下ネタのオンパレードなので、苦手な人には全くオススメしません・笑 ちゃんと警告したからな!)
登場人物の一人に、櫻井裕章というめちゃくちゃ強い地下格闘家がいるのですが、記憶障害を抱えていて新しく覚えた記憶が72時間しか持たないんですね。で、必要最小限の記憶を維持するために、重要事項を記したメモ帳を常に携帯しており、24時間ごとにそれを見るようにしていると。健忘症のため、自分以外の言葉は誰のものであっても信用しない。常にメモがわきに置いてあって、それを毎朝確認している。(wikipediaより)
手元にその漫画がないので正確なメモの文言は忘れましたが、記憶をなくす未来の自分に対して彼が必ず思い返すべきと考える言葉が、大きめのカードぐらいの紙に、大きく一枚ずつ書かれています。
たとえば、
「おまえは世界一強い。」
「おまえはシラット(格闘術の名前)使いである。」
「おまえの記憶は72時間で消える。」
「このメモをXX時間後に読み返せ。」
「xxxxは大事だ。」
「xxxはダメだ。」
・・・
(正確な文言は忘れましたが、内容はこんな感じ)
彼は毎朝目覚めるたびに、自分が何者なのか、何をしようとしているのか、最も大事にしていることはなんなのか、避けるべきことはなんなのか、をメモを見ながら自分に刻み込みます。完全に忘れちゃってますからね。いつも「ここはどこ?わたしはだれ?」状態なわけです。
このシーンを最初に観た時、架空のお話とはいえ、こんないちいち毎回記憶をなくしていたら、それは大変な人生だろうなぁと、笑っていたのですが、ふとある日気づいたのが、
「あれ?これ別に自分も同じやん?」
記憶というのは非常に脆弱なものです。
エビングハウスの忘却曲線とか持ち出さずとも、人間はがんがん色んなことは忘れますし、記憶自体も簡単に歪んでいきます。
櫻井裕章ならずとも、私なんて72時間前に何を食べたかすら忘れそうになるぐらいです。
しかもそういった出来事の記憶だけでなく、たとえばそのときの感情なんて全く思い出せときがしばしば。
個人的に一番顕著にそれがあらわれるのが、朝起きる時ですね。
寝る前にものすごくモチベーションが上がる本や記事を読んで「うおおおお、やったるぜい!!明日は5時に起きてフルスロットルで一日をスタートだ!!」
・・・
翌朝、目覚ましがきっちり5時に鳴った時の、あの
「なんでおれ、こんな眠いのに朝起きないといけないんだろ・・・?」
という心の声が何度聞こえたことか。。。
だからこそ、過去の自分は記憶喪失になると思って、将来の自分に申し送りするつもりで、メモを残しておく。ルールを決めて、その場の感情による中途半端な判断を挟まず、愚直に守る。
過去の自分が「こうありたい!」と願ったものを現在の自分がバトンとしてきちんと受け取って、未来の自分を創っていく。
せっかくのバトンを落とさないように、しっかりと受け止める仕組みを作っておきたいですな。
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