何かを分析する際、最初に一番気をつけるべきは、
現状を出来る限り網羅的に把握すること
だったりします。
これ、仕事だとできるのですが、自分の心となると意外なほど徹底できていないことがあります。
特に、怒り、嫉妬、悲しみ、妬みなどの負の感情を持つ時、これらの感情にどう向き合い、乗り越えていくか。
もし飲み込まれてしまえば、自らを傷つけ、時には周囲を傷つけてしまいます。
人間、調子が良いときは誰だって物事はうまく進めますが、必ず訪れる調子を落とした時の対応をどうするかで、その人の人生の大半が決まってしまうのではないか、と思います。
だからこそ、負の感情を持ったときに、なぜそういう感情が沸き上がって来ているのか。
徹底的に真因とその対策を探るべきじゃないかと思います。
そのときに陥りがちなのが、
自分の中で聖域やタブーを(なかば無意識に)つくってしまうこと
です。
代表的なものは、自分自身です。
誰だって自分が傷つくのは嫌なもの。
自分が悪いという結論に繋がりそうな材料を無視してしまうことは、誰だって一度は経験があるはず。
そういった聖域を全て取っ払う。自分の心の奥底に潜るとき、倫理的には許容されないような想いや考えが浮かぶ時もあるかも知れません。だけど、そういった感情も含めて自分なのだと、受け入れてあげるべきだと思います。
そうやって自分自身も含めた現状を正確に把握した上で、自分にとって対処したいこの感情がなぜ生まれているのか、そしてそれを乗り越えていくときに、具体的にどういう行動や態度をとっていくべきなのか。それを冷静に考えていく。
大仰に聞こえるかも知れませんが、ここまできちんとやらないと、現状が変化しない限り、同じ感情にまた苦しめられることになります。
逆に自分の心をきちんと見つめ、ケアする習慣を身につけた人は、日々に全力を尽くせる人だと思うのです。全くもって至りませんが、私はそういう人間でありたいです。
自分は悪くないと考えてしまうことを、自己欺瞞と云いますが、そのことについてとても分かりやすく説明してくれている名著があります。もし未読の方がいれば、一読をオススメします。
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