未来の明かりが今を照らす3パターン。

先日、Twitterのタイムラインにこんな話が流れて来ました。

脳科学者の養老孟司氏が面白いことを言っている.われわれ現代人の予定表は真っ黒である.何ヶ月も先の予定が書き込まれている.これは未来の現在化であると氏は言う.なぜならば,その未来に何が起こるかは決まっているからである.

— あの人 (@_anohito) February 26, 2013

ほえー。まー、確かにそうかも。 ググってみても出典が分からなかったので、どういう文脈での発言なのかは不明です。(ぶっちゃけた話この発言だけ読むと、近代以前の農家の人とか土地に縛られて季節の循環の中で毎日やることほとんど決まっていて、そっちのほうがよっぽど予定表真っ黒じゃねーか、とか色々ツッコミもありますが・・・)  

ただこれに対しての感想をちらっと見ると、予定詰まっててウンザリだよね、というネガティブなものがチラホラ。

自分でビジネスを回している人(SOHO系)で意図的に将来の予定を詰めないようにしている方々を除けば、仕事をしていれば確かに予定表は(何ヶ月先は大げさにしても)大なり小なり埋まっているもの。

たいがいの場合、予定は自分1人で決めるものではなく、ミーティング、商談、何かのプレゼンなど他者の都合で埋まっていくものが大半なので、もう今週の予定ぎっしり詰まってて最高!!!夢みたい!!みたいなことには、なかなかなりません。

しかし、未来の現在化って逆に考えると、こういうことでもあります。  

「明日いいことがある」と思うと、今、幸せになれます。真っ暗闇のとき遠くに明かりを見つけただけで人は幸せになれる。明かりの所まで行きつけなくても明かりを見つけただけで人は幸せになれる。明日でも明後日でも半年後でも良いから幸せが起きると考えてごらん。今すぐ幸せになれるよ。by斎藤一人 — こんのよーえつ(今野陽悦) (@KonnoYouetsu) November 8, 2012


将来の楽しみのおかげで、現在(いま)が楽しくなる。

未来の明かりで今を照らす、みたいな感じでしょうか。当たり前のことですが、大事ですよね。

ふと周囲を見渡して、よくあるのはこんなかな、というパターンを備忘録でちょこっと書いておきます。  






  ◯ ごほうびパターン

最も一般的なやつですね。

– 超緊張の役員会議でのプレゼン翌日に、気になるあの子とデートだぜ!

– 毎日タクシー帰りのこのプロジェクト終わったら、2週間海外で羽を伸ばすの!(or 海賊の宴会なの!) (海賊の宴会参照→ジェーン・スーは日本人です。: Vol.5 女子会には二種類あってだな) などなど。

辛い日々の直後に明確なごほうびを用意することで、その日までのふとした瞬間にニヤニヤしてしまう。

それもちょっと楽しみ、ぐらいではなくて、もうそのことをふと考えただけで顔が自然とニヤけてまうねん・・・ぐらいの楽しみがあるといいですな。    

 

◯ ドラクエレベル上げパターン

ごほうびパターンは、日々の予定と将来の楽しみの関連が基本的にありませんが、これは直結しているやつ。

典型的なのは、語学学習やスポーツ大会に出るまでの練習など。それ以外でも会社の業務が自分のスキルアップに繋がるなどもそうですね。

ドラクエでひたすらレベル上げをするとき、この地道な積み重ねが将来サクサクとモンスター倒せる己の姿に繋がる!と思えると頑張れます。

あと一度このパターンの成功体験を持っている人は、当たり前ですが、このレベル上げ系の動き得意ですね。日々の予定が苦行じゃなくて快感になっている人います。

あれは毎日、テレレテッテッテッテーンというレベルアップの音が頭に聴こえてきてるんでしょうね。    

 

◯ 起業家パターン

ある種の理想型ですが、自分が愛してやまないことに身を捧げるってやつです。 良い例は、言わずと知れたスティーブ・ジョブズ。



「(大きなことを成し遂げようと思ったら、)自分が大好きで情熱を注げるものにすべきだ。なぜなら成功までの日々はあまりに大変で、まともな人はみんな途中で諦めてしまうから。」

レベル上げが自分自身に対してのワクワクだとしたら、こちらは自分が未来に創ろう、起こそう、としていること(製品や社会)に対する楽しみや喜びです。ある種の職人さんもこんな感じかも知れません。

究極の理想は、さんま師匠の「いきてるだけでまるもうけ」。未来に何もなくても生きてるだけでええやんという達観の領域。まーでもなかなかそこまではいけまへん(笑)

 ってことで、他にもこんなのあるでぇ、というご意見あれば教えてくださいー。

ではでは。






ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)