一般道からコースにもっと出てみる。

母親からは、あなたは糸が切れた凧だと、よく言われておりました。

自分の気が向くままに色んなところに首を突っ込んでいたからですが、特にここ数年はなんだかんだ落ち着いてしまい、いやー、このままではいかんなぁと。キレイにまとまっちゃってる。

なんかですね、一般道でスピード気にしながら走ってる感じなんですよ。いや別にレースとか出たことないけど。(グランツーリズモはめちゃくちゃハマりました。)

日常生活が一般道だとしたら、やっぱりコースに出て車の限界性能ギリギリのところで練習しないと、本当の意味で運転上手くならないですよね。

大衆車であるカローラだって本当は180kmぐらい出せるわけで、その限界点での挙動を体験している人とそうでない人では車に対する理解も運転のウマさも全然違ってくる。人間だって同じですよね。たとえ私のように凡人であっても。

自分の能力の限界値って、意外なほど分かってないなぁ、と。




10年ほど前になりますが、上司に急遽自分の代わりにロンドン行って1時間プレゼンして来いと言われたことがあります。

当時、テレカンや1対1で話すことはできても、英語でプレゼン自体が初めてという状況で、わずかな準備期間で必死に練習して本番に臨みました。

 

結果は・・・

 

 

もー、ボロボロ(笑)

 

 

そらそうです。そんなね、都合の良い映画みたいなハッピーエンドなんか普通ありません。

本社の本部長とヨーロッパ中から参加した部課長クラス、計20名ぐらいのあの可哀想な人を見るときの目。いやー、あれは今思い出しても叫びだしたくなるぐらい恥ずかしかった。

ある意味、自分の英語のプレゼンの下手さを、再確認しにいったようなものです(笑)

だけど、その中から得るものもありました。

めちゃくちゃしょうもない話ですが、事前に準備しておいたジョークは通じた、とか。用意したスライドはかなり分かりやすかったみたいだ、とか。1 to manyのプレゼンはダメだったけど、その後の1対1はある程度イケた、とか。英語のダメさも含めて、何がダメで何が良かったのか、とても明確になった。

たとえ結果として恥をかくようなことであっても、自分の限界ギリギリの状況だったからこそ、自分でも認識できていなかった能力の種類とそれぞれの限界値が明らかになるわけで。

あとはその正確な現状認識を元に、長所をどう伸ばして、短所をなくすのかは、長期的な自分の育成プランですし、短期で言えば、(すぐにはなくせない)短所をなるべく目立たてさせず、どう長所を大きく見せる・活用していくかを考えるのは、戦略ですよね。




これが例えば、自分が立ち上げた会社の存続を左右する、投資家に対する追加融資のプレゼン、ラストチャンス!みたいな状況であれば、リスクをつぶしていって、成功に導くためにあらゆる手を尽くすべきです。絶対にミスは許されない。ある意味、本番レース。

だけど今回の私みたいなケースのように、リスクは自分が恥かくだけみたいなことって、例えるならコースでの練習ですよね。限界まで攻めてミスしても、はっきり言ってノーリスク

色んなことに首突っ込んでいったり、死ぬほど緊張する場に飛び込んでいく時、それが自分にとって初めてのものであるほど、結構な確率で、失敗したり恥をかきますが、その分自分も知らなかった能力の存在や、限界値が明らかになることが多い。

でも、ちょっと気を抜くと一般道でチンタラ走ってたりするわけですよ。おれ、結構運転うまくね?みたいな感じで。

いかんいかん。コースに出て攻めねばぁ!




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)