今ではだいぶ少なくなりましたが、あの時こうしておけば良かったなぁ、と思うことがたまにあります。まー、平たく言えば、後悔ってやつですな。
数年前、ライフネットの出口社長を数人で囲んでお食事をご一緒させて頂いたことがあります。
その席でおバカな私は、出口社長に聞いてみようと、
「私と同じ年齢に戻れるとしたら、こんなことやっておけば良かった!と今になって後悔していることってありますか?」と質問したところ
「過去は二度と戻ってこないので、そんなことは考えたことがありません。」と口調は柔らかですが、はっきりと諭されたことがありました・・・
まー今から考えれば、同じ内容でも聞き方をもう少し工夫しておけばなぁ、とか色々とまさに「後悔」が(苦笑)。
それはいいとして、あのとき、出口社長のお答えになるほど!!!と思いつつも、正直に告白すると、
そんなことゆーても、ほんまは後悔とかあるんちゃうの?
と、そのときは思ってしまったことはここだけの秘密です。(出口社長、ほんとにすいません・・・)
後悔を、自分が想定していた結果が得られなかった(=失敗)ことを後から悔いることと考えると、人間が出来ていない自分は、正直後悔をすっぱりなくすことは出来なさそうです。
とはいえ最近は、まー後悔してもしゃあないやん、と達観することが多い。
新しいことにチャレンジすると失敗が多くなるから失敗は織り込み済みとか、色々理由はある中で、とはいえ一番大きいのは、ベタなことですが、
失敗する前と後とでは違う自分になっている。
っていうか、
毎日ほんの少しずつ自分が変わっていっているという自覚が出てきてから。
考えてみれば当たり前。
10年前や20年前の自分と今を比べて、全く変わっていないという人はいないはず。あの頃は若かったなぁ、と振り返って気恥ずかしく思うことは誰でも一つや二つあるでしょう。
さらにいえば、戻れるならやり直したいという過去を持っている人は私だけではないはず。
ただそれは今の記憶を持ったまま戻れるなら、という条件がつきます。今までの記憶が全くない状態で、そのまま過去に戻されたら、ほとんどの場合同じ失敗をしてしまうのではないでしょうか。
いずれにしても過去に戻れない以上、検証することは不可能です。
要はその失敗を防げたかどうかは誰にも分からない。いやそんなことはない。周りからは色んなアドバイスがその時あった?もっと冷静であったなら、そんな決断しなかった?
んー、でもそのアドバイスを受け入れる耳はその時はなかったわけだし、冷静でいられるだけの度量もなかったわけで。だから結局同じことになる可能性は非常に高いのではないかと。
その失敗も含めて、当時から今の間に色んな経験を重ねてきた分、少し違った自分になっている(成長や成熟と呼んでもいい)。だからこそ、あの頃は若かったなぁ(今だったら違う決断もできたのに・・・)、という感慨を持つのではないでしょうか。
じゃあ。
5年前の自分は今と同じか?
1年前は?
半年前は?
1ヶ月前は?1週間前は?1日前は?
そうやって、どんどん微分していくと、感慨はないにしても、結局日々の経験を糧にして、極小かも知れませんが、少しずつ変わっていっている自分がいます。1日前の自分と今の自分は、その1日の思考や経験の分、変化しているわけですよね。5年だろうが10年だろうが、その積み重ねでしかない。
いやそんなんどうやって自覚するねん?と思うかもしれませんが、毎日、日記やブログをつけるという、自分の記録をするようになって、そういう感覚を持つようになりました。
何が言いたいかというと、後から振り返ってああしておけば良かったと思うのは簡単だけど、結局その時の自分にとってはベストなことを(少なくともしようと考えて)行動しているわけだから、それこそ後悔なんてしても無駄。というか、仕方ないやんということですね。
だからこそ、失敗も含めた経験量を増やすことが何より大切。
結局同じ失敗を繰り返さないためには、どんどん失敗して経験積まないと。
”人生における最大の失敗は、失敗を恐れ続けることである。”
エルバート・ハバード
”The greatest mistake you can make in life is continually fearing that you’ll make one.”
Elbert Hubbard
この言葉を噛み締めています。
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