「いい人」オーラを感じることができるか?

以前「レイヤー化する世界」の書評を書きましたが、著者の佐々木俊尚さんに先日の朝のキュレーションにてご紹介いただきました。

 

レイヤー化された個人が、場のメリットを最大限活用するためには、この

「ネット上でしか知らない(もしくは1, 2回しか会ったことがない)人を信頼できるかどうか」

がリテラシーとして、とても重要です。

これ分かっている人には当たり前の感覚なのですが、分からない人にはさっぱり分からないものだと思います。

先日の書評記事内でもご紹介しましたが、CouchSurfingという、旅行者に宿泊場所として自宅のソファーを提供したり、してもらったりということを仲介してくれるサービスを使って、会ったこともない中国人の家に泊めてもらう、という話などはまさにそれ。

あなたの旅を何倍も楽しくしてくれるWEBサービス「CouchSurfing」 : 【これまじ!】これ買ってまじ良かったよ!!

もちろん、誰でも見境なく信用すれば良いということではありません。

冷静に考えれば分かりますが、対面で人と知りあう時だって同じこと。

もし初対面のときであれば、その人の第一印象、身なり、話し方や受け答えの仕方、共通の友人・知人の有無、などから判断するでしょうし、その後何度か会ったりする中での言動や価値観などからも継続して判断していくでしょう。

ネットであっても同様です。 上記、記事で板羽さんが、泊めてもらう人を最終的に決めるまでを書いています。

“約50通送って返事があったのが30通、そしてOKの返事をくれたのが4名という状況。

私がその際に留意したのは、レビューです。 CouchSurfingはホスト、サーファーがそれぞれレビューをつけることができるのです。

はじめて会う方でしかも相手は異国の地の外国人、何か担保がなければ不安で選べません。 トータルしてよい印象を持った二人に「ぜひ泊めてください!」と返事を書き、他の二人には丁寧な断りの返事を書きました。

その後はメールをやり取りしながら、待ち合わせ場所などを決めていきます。 メールを何度もやり取りしていると、その方の人柄がさらによく見えてきます。

今回、私がメッセージをしたお二人は、私のことを非常に気遣ってくれ何とも「いい人」オーラを感じることができる方々でした。”

これなんですよね。

この「レビュー」の部分は、リアルで言えばどんな共通の友人・知人がいるか、そしてその人たちからどういう評価をされている人なのか、と近い話。

そして「いい人」オーラを感じる、という部分は、対面であっても人を信頼するかどうかは、かなりの部分直感に負うところが大きい、ということと同じでしょう。

結局はネットの向こうには普通にリアルな人がいるわけで、その人の存在をネットを介してどこまで感じることができるか、みたいなことです。

人は論理で人を判断しているという側面よりも、今までの経験の積み重ね(こういう人は自分に合っていた。こういう人には嫌な思いをしたなど)をベースに、パターン認識をしている側面のほうが大きいと思います。

だからこそリアル同様、これからますますデジタル化が進む社会において、ネット上での人との信頼関係の構築を何度もトライアンドエラーしていく経験は、とても大事になってくるだろうなぁ、と改めて思いました。

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ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)