昨日の補足を少しだけ。
先日の佐々木俊尚さんの「レイヤー化する世界」の書評記事で、小さい文字でさらっと書いたことをTwitterで気づいてくれた方がいました。
「ネットの向こう側に確かに存在する人を信頼できるかどうか、というのは裏を返せば、ネット上でしか知らない人に自分を信頼してもらえるかどうか」/【書評】プリズムを持っているか?:「レイヤー化する世界」 http://t.co/orTvp1F718 @kaji321さんから
— Kazuo Kishimoto (@Roywords) July 1, 2013
そうなんです。
「ネット上でしか知らない(もしくは1, 2回しか会ったことがない)人を信頼できるかどうか」 は、
立場を逆にすれば、
「ネット上でしか知らない(もしくは1, 2回しか会ったことがない)人に信頼してもらえるかどうか」
ということなんですよね。
小手先のテクニックは色々とあると思いますが、個人的に一番大事というか最低条件は、
「ネット上に存在すること」だと思います。
当たり前?(笑)
ただ意外と意識している人が少ないような気がしています。
哲学的、物理学的、心理学な学問での定義は知りませんが、人が何かをはっきりと存在していると感じるには、
昨日も在って、今日も在って、明日も在る(だろう)、と思えないといけません。
リアル世界では基本的に、昨日なかったものが、いきなり今日現れて、そして明日また消えている、なんてことは起きません。(量子力学の世界は別ですが、本題とずれるので置いておいて)
普段歯磨き用に使っているコップが、ある日突然洗面台に現れて、翌日忽然と姿を消す、みたいなことは子供がいたずらしない限り起きないでしょう。
というか身の回りのものが、もしそんな風に消えたり出てきたりを繰り返すものばかりだったら、とても日常生活は営めない。
しかしネットの世界ではそれは決して珍しいことではありません。 ある日前触れもなくサイトの更新が止まったり、いきなりサイトやサービスが閉鎖、みたいなことがしょっちゅうある。
物理的なものに比べて、存在感が希薄というか曖昧なんですよね。
だからこそ、そこに存在している。し続けている。という安心感を感じてもらえれば、それだけでたとえ会っていなくても、信頼してもらえる最初のハードルはクリアできるのではないかと思います。
例えばブログで言えば、毎日は無理でも、毎週金曜日と決めて定期的に更新を続けるとか、そういうこと。(私の場合は毎日と決めないとサボってしまうという理由が大きいですが・苦笑)
もちろん、昨日今日明日と続けていくごとに、その人自身の内面や経験が必ずにじみ出てくるので、どこまで信頼を得られるか、そこから先は人それぞれなのでしょう。
そんなことをつらつらと考えながら、日々ブログを更新しています。
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