昨日は、過去か未来の自分に対してだったら、誰しも必ず言いたいことや書きたいことって出てくるはずだよね、ということを書きました。
言いたいことや書きたいことがない?そんな人はいません。 | カジケンブログ
で。
自分向けに書いてるんだったら非公開のままでいいのに、それをなんで外部に公開するのかってことなんですが。
もちろん、そんな日記みたいなもの誰が読むのだ?という話も理解できます。
特に「現在」の自分にとっては、きちんと整理がついたものってだいたいが当たり前のことになっているので、それが他者にとって価値があるかどうかってよく分かりませんよね。
でも現在の自分には必要なくても、過去や未来の自分にとって必要なことであれば、その過去の自分や未来の自分と近い状況・レベルの人は世の中にいるはずだと思うのです。さらにいえば、自分が普通の人であればあるほど、似たような人は多いわけだから母数が多くなるはず。
もちろん気をつけないと飲み屋の説教みたいになってしまうのですが、ブログがいいなぁと思うのは、(飲み屋みたいに)相手が求めてもいないのに、強制的に時間を拘束し、自分の考えや経験を伝えるものではない、ということです(笑)
読みたい人が読む。読みたくない人は読まない。めっちゃシンプル。
いやいや、そんなこと言っても、人なんて来ないでしょ?
このへんは業界的には常識中の常識なので、本来は書くこと自体がちょっと恥ずかしいのですが、このチャートをご覧ください。2012年11月のブログ再開後から9ヶ月間、「検索エンジン経由」での当ブログへの訪問数推移です。
明らかに右肩上がり。
なぜか?
毎日更新して記事が蓄積していっているからです。それだけ様々な検索ワードから来訪する人が増えているわけです。少ないとはいえ、現在約300近く記事があるので。
で、次はこれを見てください。ある検索キーワードで訪問された方のデータです。
(ちなみにこのへんに疎い方が誤解されると困るので念のため書いておくと、これ以上のデータは取れないので個人が特定できることはありません。ま、そんなことが簡単に出来るならとっくに社会問題になっていますわね)
この方は「集中力がない 山登」というキーワードで検索して、当ブログにたまたま来られたようなのですが、訪問別ページビューがなんと216ページ。つまり、216もの記事にその日のうちに一気に目を通されたことになります。滞在時間は44分間。テレビドラマ一話分ですね。倍返しだ!(言ってみたかっただけ)
キーワードから類推するに、たぶん普通に山登りについて調べようとしていたのだと思います。そして下記の記事を皮切りに、
集中力と山登り。 | カジケンブログ
なぜか「ん?んん?なんだこのブログ?」となり、そのまま半沢直樹一話分ぐらい当ブログで時間を費やすことになった。まーこれだけ読んでもらったら、私の考え方は相当ご理解頂いたと思います(笑)読んで頂き改めて感謝 m(_ _)m
これって結構凄いことだと思うんですよね。
だって道端でたまたますれ違った人に、44分間も自分の話を聴いてもらえたりすることってあります? (ナンパが超絶うまい人はのぞく・笑)
この方がどんな方かはこのデータからは分かりませんし、私の記事のどこが引っかかって延々と読み続けて頂いたのかも分かりません。ただ、少しでも共感なり有益だと感じてもらえたから読み続けて頂いたのだろうと思います。そうでないと山登りの情報を探していたのに、さすがに200記事以上も読まないでしょう。
何が言いたいかというと、これって書き続けて公開し続けて、そしてそれを蓄積し続けていったからこそ起きたことだ、ということです。
何か知名度があるとか、有名人と知り合いとか、アクセス数アップのテクニックを駆使したわけではない。
毎日淡々と書いていって、検索エンジンに少しずつ引っかかるようになり、そこから訪問された方が興味をもってくれた。そしてそこに記事がたくさんあったから、深堀りしてくれた。それだけです。
もちろんただの日記だと誰も読まないでしょうし、言いたいことを的確に誰かに伝えるには、表現力(論理性、比喩力、レトリックなど)を鍛えないといけませんが、それこそアウトプット(書く)し続けない限り、いつまでたっても身につかないでしょう。
自分の思考を外部化するだけでも色んなメリットはありますが、だからこそ、せっかくアウトプットする習慣がついてきた人なら、出来ればそれを公開する。そして何かの形で蓄積していく。
向き不向きもあるでしょうからもちろん全ての人に薦めるわけではありませんが、そういう方向性で、自分なりの方法を模索していくことを一度考えてみても良いのでは?
そんなことを思ったりもします。何かの参考になれば幸いです。
P.S.
ちなみに何を目指すかで今回の話が合う人合わない人いると思います。ブログをきっかけにネット上で有名人になってやろうとか、ブログからの収入だけで食べていこうという人にとっては、私のような考え方はぬるすぎると思いますのであしからず(笑)
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