想像力には限界がある。

よく人間の想像力は無限大とか美辞麗句を見かけますが、よく考えたらそんな訳がないのは明らかです。

例えば、現代の社会のありようを、300年前の人が想像できたでしょうか。

誰一人として出来ていません。少なくとも記録には残っていません。

なぜできないのか?

人間の思考は必ず自分の持っている知識、体験、感覚を組み合わせて出来るものだからです。

子供が自分の未来を想像するとき、例えば「外資系証券会社の敏腕トレーダー」になるのが夢とか普通は言いませんよね。

それは彼ら彼女らに単純に知識がないからです。




ジェームス W・ヤングの「アイデアのつくり方」という名著があります。



ここで彼が喝破しているのは、

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

こと。

アイデアとは、今の世の中にないもの=想像力と言い換えても良いでしょう。

つまり想像するにはネタ(既存の要素)がいるのです。それは種のようなもの。

自分が今までインプットしてきた知識、体験、感情の集積。

想像の種です。

だから、想像力の限界値とはこういう方程式で言い表せるかも知れません。

想像の種の量 x 組み合わせの数 = 想像力の限界値

 

なぜ想像力が大切なのか?

それは自分の未来を決めるからです。

人間は自分が想像できないものは実現出来ません。

少なくとも、自分の意志では。

もちろん偶然、何か外部の力で、自分が想像も出来なかったところに到達することはあるでしょう。

でもそれはタイミングすら分かりませんし、そもそも誰にも起こることではありません。

だからこそ、自分の意志で人生をコントロールしたいと願うのであれば、想像力が豊かであればあるほど、目指す幅や高さが広がり有利と言えます。

Salar De Uyuni Jumping-over-Cars
Salar De Uyuni Jumping-over-Cars / Where There Be Dragons


新しい体験、新しい出会い、新しい知識。

これが増えれば増えるほど、人生で到達できる場所は遠く、高くなるでしょう。ありありと未来を描き、それに対して適切な行動を取り続ける限りにおいては。

世界は、自分が今想像しているよりもとてつもなく広く深く豊かなはず。

一度しかない人生で、現在の自分の矮小な想像力よりも遥か先を見てみたい。そう心から願っています。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)