一昨日、色んな人に意見を求めて選択肢を網羅的に洗い出してから決断できるようになりたいものです、ということを書きました。(当たり前のことで恐縮ではありますが)
積極的に意見を求め選択肢を全て洗い出す。 | カジケンブログ
じゃあ、最終的にどうやって決断すべきかについて、以前知人から聞いた話しがずっと心に残っていて、それについて簡単にご紹介します。(私の記憶があいまいなせいで細部が違っていたりするかも知れませんが、ご容赦のほどを。)
前Google副社長(現Yahoo! CEO)のマリッサ・メイヤーのGoogle入社時の決断について、知人が彼女の講演で聴いた話です。(ちなみに私は彼女の大ファンです。カンファレンスで間近に2回ほど見かけましたが実物も本当にカワイイ。ま、それはいいとして・・・)
マリッサ・メイヤー:Google 検索
人工知能とユーザインターフェースの専門家として、学生時代に成績優秀であった彼女はスタンフォードを卒業する際、数々の世界的な大企業から入社の誘いを受けました。
しかし、最終的に社員20名弱の当時まだ駆け出しのスタートアップ企業であったGoogleに入社を決めます。
返事をしなければいけない締切りの前夜まで彼女はどうすべきか、心底悩んだそうです。
今や世界中から超一流の頭脳が集うGoogle。その中でも女帝と呼ばれ副社長にまで登りつめる彼女ですから、当時のGoogleか大企業かの検討の際にも、それこそあらゆる分析手法を駆使して、どちらの選択がベストなのか、何日も掛けて検討しました。
しかしどうしても決断が下せずに、最後は夜中に一人で泣き出してしまったそうです。
そして。
夜が明けて彼女が従ったのは、論理ではなく、自分の直感でした。
Googleで働きたい、という自分の感情を素直に受け入れ、最終的に決断を下したのです。
もちろん、論理的に感情に流されずに判断すべきことはたくさんあります。
ビジネスを含む公的な判断は、感情を排し、論理的に処理、決断がされるべきケースがほとんどだと思います。
ただ、ビジネスを離れ、個人の人生となると、論理的な判断ばかりでは、大事なことを見誤るような気がします。
何か重要な決断を下さなければいけない時に。
自分なりに思考の限りを尽くして選択肢を洗い出し検討を尽くして、それでも答えが出ない時。または出た結論が自分の直感にそぐわない時。
自分の感覚に素直に従うべきかも知れません。
ロジックの権化とも言える彼女の、人生の決断から学べることは大きいと思います。
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