個人レベルで景気を良くする。

最近、調子どうですか?景気いいですか?

まー絶好調やで、しかし!という人もいれば、人によっては自らの不遇を嘆いている方もいらっしゃるかも知れません。

世の中の色んなものはフラクタル(相似形)になっていて、示唆深いことが多々あります。(もちろん厳密には違う部分も多々ありますが)

例えば、最近アベノミクスとかで景気が上向くか!?みたいな話が出てきていますが、日本の景気が良くて困るって人、あんまりいないはず。景気が良くなったら嬉しい人がほとんどでしょう。

景気が良い、悪いというのは、お金がどれだけ活発に動いているか、つまりどれだけぐるぐるお金が回っているかどうかで、基本的に決まりますよね。

にちぎん☆キッズ/景気がよい? わるい?

 

マネーサプライやインフレがどうとかそのへんの専門的な話は置いておいても、お金がどれだけたくさん出回っていたとしても、それがぐるぐる回っていない限り景気は良くなりません。

お金は価値交換のツールなので、お金が回るということは、結局価値が交換されているわけで、つまり景気が良いということは、価値がぐるぐると世の中で交換されまくっている状態です。




 

で、これはものすごくたくさんの人が絡む国レベルの話で、視点として高い位置から見ているわけですが、ここから一気に視点をぐぐぐっと個人の世界にクローズアップしていっても、似たようなことが言えます *1

お金で考えちゃうと会社勤めの方は収入が月に一度なのでイメージしづらいですが、価値を交換するって、言い替えちゃえば、誰かの役に立つということ。つまり誰かとの貸し借りみたいなレベルであれば、みんな毎日のようにやり取りはあるはず。

で、結局個人レベルでは何が相似形なのよ?と言えば、この前の奥田浩美さんの例え話がやっぱり一番分かりやすい。

読んでない方のために、例え話の部分だけ抜き出します。知っている人は飛ばしてください。

チャンスと回転寿司。 | カジケンブログ

—— 以下、引用 ——-

とあるイベントで奥田さんが基調講演をされたあと、懇親会にて出席者の一人から次の質問を受けたそうです。

Q: どこに自分のチャンスがあるかわからないんです。あと自分にチャンスがくるのかもわからない。チャンスに沢山会える方法ってありますか?

それに対しての奥田さんのお返事がこちら。

(ちょうど懇親会のお寿司の盛皿が目の前にあったので)

A:『チャンスのほとんどは人を介してやってくる』これは私もそう感じているし、多くの人がそう言っています。だからチャンスを得るときは必ず人との関係性を意識する。

どうやったら人を介してチャンスがやってくるか。

まずは人のチャンスを見つける訓練をする。人のチャンスや適性はとても見つけやすい。

たとえばこのお皿の上のタマゴがMさんの好きなネタ(チャンス)と思ったら、それを必ずその人に渡してあげる。

カッパ巻がTさんのチャンスと知ったらTさんに勧めてあげる。このお寿司はだれだれさんの好物(チャンス)ということをどんどんやっていれば、なぜかチャンスのネタがどんどんお皿に追加される速度が早くなって、自分の好物のマグロが載ったときに瞬時に誰かが『奥田さん、マグロきましたよ!』と言ってくれる。

たぶん、10貫くらい人に勧めているうちにかならず自分のネタ(寿司だけにw)がくるはずです。そうするといつの間にか自分の周りにネタの教え合いをする人がどんどん増えてきて、さらに(皿に?)チャンスが増えてくる。ネタ(チャンス)はちゃんと食べてくれる人のところにやってくるから。

—— 以上、引用おわり ——-

ここでいうチャンスを回していくって、要は誰かの役に立ちましょうってことですよね。

だから「なんか、自分はツイてないなぁ。うまくいかないなぁ。」と感じているとしたら、それはもしかしたら、自分の周りの景気が悪いのかも知れません。ぜんぜんぐるぐる回ってない。停滞している。

景気を良くするにはお金の動きを良くする必要があるのと同じで、結局は自分が周囲の役に立つことをきっかけとしてぐるぐる回していかないと、いつまでたっても景気は良くならない。

確かに自分の周りを見渡しても、勢いのある人たちはみんな、周りを助け助けられということがあまりに頻繁に起こるので、貸し借りがもう(いい意味で)ぐっちゃぐちゃになっている感じのコミュニティを築いている人です。

国家レベルの景気を良くするのは高名な学者や政治家が喧々諤々議論しても結論がでないぐらい難しい舵取りですが、個人レベルの景気を良くするのは自分自身の心がけ次第でできるはず。

金融緩和もインフレターゲットも必要ありません。あとは、やるかやらないか。

じゃあ、いつやるか? 今でしょ!

*1: というか本来の順番としては、個人の顔が見える小さな共同体レベルでの価値の交換が古来からあって、農業、産業の両革命で、共同体のサイズ(部落から国家へ)と共同体間の交流が飛躍的に増大したことで、全く知らない人同士でも価値を交換できるツールとしてお金が普及していった側面があるわけで。

だから仲が良い人同士で助けあう時に対価をお金にしようとすると気まずいんだと思います。オレはお前にとって不特定多数の赤の他人と同じ扱いなのか?って感覚が無意識でも出てきちゃう。プロとして仕事を発注する場合はもちろん別だけど。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)