10,000時間の練習が必要という話で忘れがちなこと。

Facebookで流れてきたこの記事を読んで再確認したことを少しばかり書きます。

無名女性が、電子出版界の寵児になったワケ | 米国製リーダーの実像 | 東洋経済オンライン

記事の内容自体は、出版社に見向きもされなかったアマンダ・ホッキングという一般女性が、Amazonなどの自費出版プラットフォームを活用して、書きためていた小説がミリオンセラーとして大ヒットする、というシンデレラストーリー。

けれど、誰でも簡単に電子出版で成功できるか?というと、記事の最後に彼女のコメントがあります。

「クリックひとつで出版はできるようになったけれど、だからといって、すぐに成功が手に入るわけじゃない。私はずっと懸命に書いてきた。時間とエネルギーと心を、本当にたくさん投入しなければならないのよ」

いや、ごもっとも。

と、最初ぱっと読んだときには、ささっと読み流したのですが、改めて見ると大事なポイントが書いてあるなと。

それはこの部分。

時間とエネルギーと心を、本当にたくさん投入しなければならないのよ」






 

ある分野で一流になるには10,000時間の練習や訓練が必要と言いますが、何かに秀でるためには、当然相当量の時間を投下しなければいけません。

その際、ついつい時間にばかり頭がいきがちですが、冷静に考えればこの3つ全部必要です。

「時間」

「エネルギー」

「心」

時間を配分しても体調絶不調であれば何もできないので、エネルギーの配分もとても大切です。ただ個人的には、心を忘れがちだな、と胸に手を当てて感じます。

 

心というのは言い換えれば、今この瞬間に集中していることだと思います。

 

たとえ自分でやると決めたことに、時間をきちんと使って、体調も万全でも、「あー早く飲みに行きたいなぁ」と心ここにあらずの状態であるのと、対象に全神経を集中している状態では、当然成果は全く異なります。

それは小説を書くにしても、語学学習でも、筋トレでも、何でもそう。

だから、

「時間」x「エネルギー」x「心」の累積投入量を最大化させること

を心掛けることが大事なのだと思います。どれか一つでも0に近くなるとダメ。もちろんやらないよりはマシですが。

 

 じゃあ、どうすればいいの?

自分の心を対象に集中させる力を「意志」と捉えてみると、以前ネット上でバズったこの記事が参考になると思います。

「意志の力」が減っていく理由 « WIRED.jp

ジムに通うぞという立派な決意が、仕事でいろいろと大変なことがあった日には弱まってしまうのはなぜなのか、考えてみたことはあるだろうか。

その理由は、意志の力というものは、物語のコンセプトのようなものではなく、自動車のガソリンのようなものだということにある。つまり、その量を測定できるようなエネルギーであり、使えばなくなって行く消耗品なのだ。

対処法としては、

意志力は有限な資源なので、無理に手を広げすぎてはならない。決心は、たくさんではなくてひとつにすべきだ。

 

最近、ちきりんさんが絶賛オススメ中の、格ゲー(格闘ゲーム)のプロゲーマー梅原大吾さんも同じようなことを仰っているようです。

◯(格ゲーで強くなる秘訣は何ですか?と聞かれて)
「格ゲー以外でいかに弱くなるか、ってことじゃないかな」

◯ 格ゲーに関係ない知識は少しも頭に入ってないし、自分の名前さえ漢字で書けない。ウメハラの大会のエントリーシートにはいつもひらがなで「うめはら だいご」って書いてある。

ニコニコ大百科: 「ウメハラ」について語るスレ 121番目から30個の書き込み

(最後の名前が漢字で書けないはちょっと眉唾ですが・・・)

いずれにしても、ついついそればかりに意識が行きがちな「時間」配分だけでなく、「エネルギー」と「心」の配分に際して、きちんと優先順位を意識しておく。

それが、

「時間」x「エネルギー」x「心」の累積投入量を最大化させること

には大事なことなのだと思います。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)