まず失敗することを学ばないといけない。

スポーツの世界では、その時代を代表するスーパースターがいるものですが、自分が10代の頃、その一人は間違いなく、マイケル・ジョーダンでした。

バスケを部活でやっていたわけでもないのに、エアージョーダンのバスケットシューズを履き、部屋にはあの伝説のフリースローラインからのダンクシュートのポスターを貼り、衛星放送でいつもシカゴ・ブルズの試合を観てたものです。

Michael Jordan, Slamdunk Contest, Chicago, IL - 1988
Michael Jordan, Slamdunk Contest, Chicago, IL – 1988 / cliff1066™


現役当時、ライバルと呼べるプレイヤーがいないぐらいの圧倒的な存在感でした。いまだに史上最高のバスケットボールプレイヤーと呼ぶ人も多い。

プロリーグであるNBA入りしてわずか2年目、当時史上最強のチームと言われたセルティックスで、のちに殿堂入りするスタープレイヤー、ラリー・バードとプレーオフで対戦し、

“God disguised as Michael Jordan.”(彼はマイケル・ジョーダンの姿をした神だ)

とバードに言わせてしまうぐらい。

どんなに試合に負けていても、ジョーダンがコートにいる限り、いやまだ勝負は決まってない、と思わされる。そして実際にひっくり返った試合を何度も観てきました。

圧倒的な身体能力と、オフェンス、ディフェンス共にリーグのベストプレイヤーに選ばれるぐらいの卓越した技術。そしてそれを裏付ける練習量。

でも彼が凄いのは、やはりその凄まじい精神力。失敗することを恐れず常に挑戦し続ける姿勢だと思います。シンプルな彼の言葉は、彼のプレー同様、ワクワクして勇気づけられます。

 

“The key to success is failure.”

”成功の鍵は、失敗だ。”

 

“To learn to succeed, you must first learn to fail.”

”成功しようと思ったら、まず失敗することを学ばないといけない。”

 

“I’ve missed more than 9000 shots, lost almost 300 games. 26 times, I’ve been trusted to take the game winning shot and missed.

I’ve failed over and over and over again in my life. And that is why I succeed.”

”ぼくは9000回以上シュートを外し、300回も試合で負け、勝負を決めるラストシュートを26回も外してしまった。

ぼくは人生で何度も何度も何度も失敗してきた。そしてそれが成功できた理由なのさ。”

 

とはいえ、失敗は誰にだってあります。失敗するだけではもちろんダメ。

 

“I can accept failure, everyone fails at something. But I can’t accept not trying.”

”失敗を受け入れることはできる。だって誰もが何かしら失敗はするんだから。でも挑戦しないでいることには耐えられない。”

 

失敗しても、挑戦し続ける。たゆまず努力し諦めない。

 

“Obstacles don’t have to stop you. If you run into a wall, don’t turn around and give up. Figure out how to climb it, go through it, or work around it”

”障害があったからといって立ち止まる必要はない。壁にぶち当たっても、振り返ったり諦めちゃダメだ。その壁を乗り越えるのか、突き抜けるのか、それとも周りこんで何とか対処するのか、とにかく方法を考えるんだ。”

 

ひたすら。

 

“If you quit ONCE it becomes a habit. Never quit!!!”

”一度でも諦めたらそれが癖になってしまう。決して諦めるな!”

 

諦めず。

michaeljordan
michaeljordan / Jason H. Smith





とはいえ。

1回目のリーグ3連覇後に突如引退を発表、なんと大リーグ入りを目指していきなりベースボールのマイナーリーグのプレイヤーになって世間を騒がせます。

とはいえ、大リーグへの挑戦はうまくいかず、またNBAに戻ってきたり(その翌年また三連覇するわけですが・・・)。

二度目の引退後、38歳でまた復帰。 チームのプレーオフ入りを目指していましたが、果たせず三度目の引退。

諦めなければ必ず願いが叶う、なんて現実世界ではあり得ません。それはもちろんジョーダンですら。でもだからといって、それは挑戦する姿勢を崩す理由にはならないのでしょう。

成功の形はもちろん一つではなく、そのときそのときの目標に対して常にベストを尽くす。

殿堂入りを祝う式典での記念スピーチの締めの言葉がとても好きです。

“One day you might look up and see me playing the game at 50. (laughs) Oh don’t laugh. Never say never. Because limits, like fears are often just an illusion. Thank you very much. Looking forward to it.”

”ぼくは50歳で(またNBAで)プレーしてるかもね。(会場から笑いがおきる)いやいや、笑うところじゃないよ。絶対なんてないんだから。恐れと同じで、限界はたいていただの幻想だよ。ありがとう。その時が楽しみだ。”

 

その精神から学べることはきっとあると思います。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)