10年で38倍成長できる?

0.99 と 1.01の法則というのがちょっと前に少しバズりました。

知らない方のために、簡単に説明すると、

一日にたった1%でも成長できると、1.01の365乗で一年で約38倍になる。だからこつこつ努力することは大事だよ、という考え方です。

(一方でたった1%でもサボって力が落ちると、0.99の365乗で一年で0.03になってしまう。今日だけはとサボっているといつか大きなしっぺ返しを食らうよ、という話。)

ご存知のように(?笑)、私はこういう考え方は好きなほうですし、趣旨にはもちろん同意するのだけど、とはいえほんまかい!?と思わず突っ込んでしまいそうに。

これ、要は複利って凄いよね、と言っているだけであって、現実的に1年で38倍のリターンの案件があれば、ぶっちゃけた話みんなこぞって投資しています。それが自己投資という名であったとしても同じこと。でもみんなそうしていないということは、さすがに1年で38倍にはならんだろと(笑)

 

成長ってなんやねん?

成長とは、言い換えるなら、自分にとっての当たり前が増えること、だと思います。

当たり前とは、つまり意識を払わずとも、簡単にできてしまうこと。

よちよち歩きの赤ちゃんが、歩くことに全神経を集中しているとき、他のことはできません。歩くことが無意識にできるようになって初めて、それを土台とした遊びができるようになる。

大人であれば、英語の文法や単語に神経を集中するようなレベルの人が、英語を使ったビジネスがまともにできないのと同じ。

天才は別にして、基礎的な能力にほとんど差がない凡人の間でもなぜアウトプットで大きな差がつくかと言えば、この当たり前の量と種類の違いでしょう。

この当たり前をどんどん土台として積み重ねていくことを成長と呼び、その土台の上で何を成しているのか、がその人自身であり、今の土台ではまだ届かない目標を夢と呼ぶのかも知れません。



 古賀洋吉さんが熱く語る「自分のビジョンを持つこと」について。 – NAVER まとめ

逆に言うと、今自分にとって当たり前ではないものを、当たり前のものにしてやろうと日々心がけなくなったときが、人間としての成長が止まったとき、であろうかと思います。

1年で38倍成長するのは難しいけど、じゃあどうしたら? 

話が少し逸れましたが、いずれにしても日々自分にとっては必要だけど不慣れなものにチャレンジして、それを当たり前のものにするべく努力することが、当然のこととは言え、大事なはず。

そのときに気をつけるのは2つで、

一つは、意識を背伸びさせること。 英語を話すのが当たり前の人たちに囲まれれば、英語を話すことに抵抗がなくなります。 通常、自分の限界を規定しているのは自分の固定観念の場合がとても多い。誤解を恐れず言うと、ほとんどの人は自分の能力限界まで踏み込んでいません。だから、自分よりも遥か上の限界値で行動している人と付き合うようにすると、自分の限界値もおのずと引き上がっていく。だから自分の常識を凌駕する人たちの集団に飛び込むなりして、常に意識を変えようとする努力が大事。

もう一つは、行動を背伸びさせること。 やるべきことなんてたいてい本人が一番よく分かっているわけで。自分に言い訳してやらなかったこと。やれなかったこと。いつかやろうと思っていたこと。今までと全く同じことをしているのに、違う結果を望むのは間違っています。だからこそ、新しい行動を一つでもいいから増やしていく。

多くの人が陥ってしまう狂気の沙汰とは? | カジケンブログ




ちなみに冒頭の1.01 = 1% を、変化の度合いではなく、費やす時間だとしてそのまま使えば、一日24時間の内、睡眠・食事などをのぞいた正味の活動時間を16時間として、 16 x 60分 / 0.01 = 約10分。 となると、できることはだいたい一つか二つ。 だったら、

10分でいいから毎日何か一つだけ、自分の中で当たり前じゃないことにトライしてみる。

気になるテーマで勉強会について調べてみる。できれば、申し込んでみる。 今までの自分だったら取らなかった(でも取ったほうが良いと分かっている)行動を取ってみる。10分でも結構いろいろ出来ることはあるはず。それを毎日一つだけ。

全部がうまくいくわけではないでしょうが、仮に10個のトライ中1個は何かしらうまくいくとして、1%ではなく0.1%、1000分の1でも日々成長するつもりで頑張れば、1年で1.4倍。3年で3倍。そしてもちろん10年では38倍になる計算です。

毎日10分でも常に当たり前でないこと、新しいことに挑戦して、それを積み重ねていく。 どのみち机上の計算なのであれば、日々の気持ち的に1年で38倍は無理でも、10年で38倍を目指してみても良いかもですな。






ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)