精緻に観察することと、俯瞰して眺めること。

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Plantons / m4tik


物事をとても深く理解しようとすれば、一つ自覚しておいたほうが良いことがあります。

それは、全ての物事はその対象との距離感によって、見え方が異なるということです。

今目の前に、携帯電話があるとします。

普段使っている距離とは違い、どんどん顔を近づけて細部まで目を凝らして観察してみます。

すると、自分でも気づかなかった模様がついていたり、うっすらとセンサーが透けて見えたり、細かい傷、ホコリ、指紋が、急に目につくようになります。

これらは普段から存在するものですが、対象との距離を近づけることによって、初めて意識されるわけです。

逆にどんどん遠ざけてみます。

そうすると、今度はボタンと画面の位置関係だったり、さらには周囲のモノとの色や形のバランスが目につくようになります。

存在そのものを認識しているのは、それを観察している側にあり、そしてその観察者と対象者の距離によって、存在の見え方は異なる。

人間関係だってそうですよね。

親しくなって、関係が深くなって初めて見えてくるものがあるし、遠くから見ることで分かるその人の特性みたいなものだってある。

自分自身に対してだってそうです。

自分のことは、距離がゼロである自分自身にしか分からないものもあれば、身近な人だからこそ本人が気づいていない良い点や悪い点が見えることもあります。逆に身近な人だと本人との距離が近すぎて盲目になっていることを、知人レベルの人からは冷静に見えていたりすることだってありますよね。

精緻に観察することと、俯瞰して眺めること。

普段の何気ない距離から、あえて近づいたり、遠いのたりして、色んな距離でその対象を理解しようと心がけることが、何かを深く理解するときのコツだと思います。

当たり前のことだけど、ついつい今見えているものが全て!と思いがちな自分なので、忘れないように常に心に留めておきたい。そう思っています。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)