信頼の価値。

昨日は、ディズニーランド内で唯一お酒が飲める会員制クラブに、以前複数の人づての紹介で連れて行ってもらったことを書きました。

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人づてという意味では、SNSなどの浸透でますます世界は狭くなり、「人によっては」飛躍的に多くのかつ幅広いバックグラウンドの人達からの協力を得ることができる時代になるんだろうな、と思います。

↓参照記事
「六次の隔たり」は過去の話:Facebook、世界中の4.7人目は友達の友達という調査結果 – ITmedia ニュース

今回の件で面白いのは、私とAさん(会社の同僚)の間の信頼を担保として、AさんとBさんとの信頼関係、BさんとCさんの信頼関係、そしてCさんとDさんの信頼関係を介して、私が全く直接の面識がないDさん(会員)からご紹介を頂いたこと。上記記事の例で言えば、三次の隔たり(相手が4人目)の方に助けてもらったことになります。

アメリカ国内であれば三次の隔たりで、国内ほぼ全員と繋がるのだそう。日本も同じと仮定すれば、極論(もちろん内容によりますが)日本人すべての人に何らか力を借りることも不可能ではない、ということですね。

誰もが経験あると思いますが、何かをお願いされた場合、自分が直接その人に対して協力するよりも、自分の友人・知人に協力を依頼するほうが精神的なハードル高いんですよね。万が一、彼ら彼女らに迷惑が掛かると、紹介した自分の信頼も損なわれるから。

だから大前提として、この人なら大丈夫という信頼関係がまずは周囲の友人・知人と築けていることが第一。

その上で、友人・知人の先にいる人達(x次の隔たりの人々)の協力はどういうタイプの人が得られやすいのか?自分の周囲のすごい人達に共通するものを考えてみました。




 

人間関係の基本は等価交換です。平たく言えば長期的には貸し借りがどちらかに偏っていない状態。これが極端に寄った状態が続くと通常、関係は破綻します。

冒頭で、「人によっては」とわざわざ書いたのは、結局自分がもらうばかりというのは成り立たないので、何かしらの価値を提供していないと、誰も手を貸してはくれないだろうからです。

そういう意味で(昔から変わらないと思いますが)人から協力を得られやすいタイプというのは、自分の周りを見渡してみて、少なくともこの4つは外せないだろうな、と思います。(暴力的な手段を除く)

1. 大義をもっている。

私利私欲を超え、(時には自分を犠牲にしてまでも)社会やコミュニティに良い変化(価値)をもたらそうとする。その変化を自分も期待している。見てみたい。という時に人は力を貸そうとします。

 

2. 協力する人にも直接的なメリット(価値)を提供できる。

一番分かりやすいのは、投資家と起業家の関係。事業の成功によって、インカムゲインやキャピタルゲインなどのリターンがあるからこそ、投資家は資金や人脈などの協力をするわけですよね。裏返せば、いかにメリットがあるかを説得力を持って提示できるかが協力を得るには大事なこと。

 

3. すでに相手(直接の友人・知人)に貸しがある。

お金を貸すというベタな話だけでなく、周囲に常に協力を惜しまない人は、人からは力を貸してもらいやすいのは当然の話。

 

4. 本人が愛されキャラである。

いますよね。どうにも憎めない人。頼られたら、しょうがないなぁと思いつつ、手を貸したくなる人。そういう人って太陽のように存在自体で人に何かを与えているようなもの。ま、なろうと思ってなれるものではないので、こればっかりは生まれ持っての資質ということで。

 

当たり前っちゃー当たり前ですが、自分の周囲では、この4つのいくつかの組み合わせに当てはまる人が、これがしたい!あれがほしい!というとき、周りから(知人の知人など直接の知り合いではない人からも)がんがん助けを借りて、独力では到底不可能なことを実現しているように思います。

 

一点忘れてはいけないのは、誰が誰と繋がっているかはほとんどの場合、前もって把握できない、ということ。(もちろんビジネスの現場で、顧客企業内の決済権を持つ人に人脈辿って口説きに行くとかは別の話ですが)

昨日紹介したディズニーの件も、Aさんが最終的にDさん(会員)に繋がっているなんて、もちろん想像もしていませんでした。

だからこそ、(短絡的な下心を持つのではなく)普段から自分が直接繋がっている人に対して、きちんとしたお付き合いをしていること。信頼を貯金のように積み重ねていることが大事なのだろうなと思います。

人が繋がりやすくなってきているということは、裏を返せば不信感や裏切りなどの情報も伝わりやすくなってきているということでもあります。

古今東西、信頼の大事さは常に説かれていますが、今ほど重要な時代はないかも知れません。

たった4人を介せば世界中の人と繋がる時代。「信頼」というものの価値はますます上がっているのだと思います。

 




 

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ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)