本当に大事なことは、実はみんな分かってる。

私がこのブログで書いてある内容ですが、おそらく読まれている方にとっては、ほとんど自明のことばかりだと思います。

実際に「おまえ、当たり前のことばかり書きやがって」と、先輩にからかわれることもしばしば(笑)

でも、それでいいと思っています。

先日たまたまこのコメントを見かけて、とても嬉しかったです。

 

” 世の中の空気感を見事に言語化できてる事って素晴らしいと思うんですけど、カジケンさんっていうひとのblogの「今、日本で起きている事の傾向と対策。」がとてもわかりやすいなと。約一年前のエントリーですけど全然問題ない。”
(太文字はカジケンによるもの)

これから | A PILOT ON THE ××

 

嬉しかった理由は、自分がブログを書く時の理想としてずっと意識していることだから。(もちろんこのコメントは出来過ぎで、普段の記事は全然そのレベルにないことは強く自覚しております。)

◯ みんなが感じていること。

◯ すぐに陳腐化せず、ずっと大切なこと。

この2つを大事にしたいのです。

 

本当に大事なことは、実はみんな分かってる。

私のいまの興味関心は、世の中が今後どうなっていき、自分自身はどうしていくべきなのか、大袈裟に言うなら世界と自分のこれからです。それも半年とか1年ではなく、少なくとも5〜10年レベルの大きな流れを見定めたいですし、そういう流れに対応した、ないしは流れに関係なくもっと普遍的なものとして、個人として何を行動規範としていけば良いのか、きちんと自覚して動き続けたい。そう考えています。(最近は個人の話ばかりで恐縮ですが)

広大なWebの片隅にあるこのブログに辿り着くような方は、私よりも上記の流れや規範について遥かに造詣が深かったり、言語化していないだけできっと何かしら理解はされていると思います。

というか、これからどうなっていき、個人としてどうすべきかなんて、本当は多くの人は分かっている。

例えばの話。日本が財政破綻するかどうかを正確に予想しようとすること自体にあまり意味はありません。(それを飯のタネにしている人は別)

個人としてできることはどちらのシナリオもあり得ると考えて、準備と行動をするだけです。

そういう意味で、ちょっと本気で調べれば、世の中の流れとして今後どれぐらいのパターンのシナリオがあり得るのか、そしてそれぞれのケースに備え個人としてどういう行動を取るべきかは、一箇所にまとまっていないかもしれませんが、情報は出回っていると思っています。(ブラック・スワンは当然ありますが)

そしてもっと普遍的なことで言えば、変化し続ける世の中で、日々どうやったら明るく元気に過ごせるか(個人的に大事なテーマ)、みたいなことって、もう古今東西で出尽くしていると思うんですよ。

たとえば、

汝の隣人を愛せよ。

Pay it forward.

ダイエットに必要なのは、理想体重まで摂取カロリーよりも消費カロリーを増やすこと。(関連記事:自己啓発とダイエット。 | カジケンブログ

(3番目はちょっと違いますが・笑)

・・・

別になんでもいいですが、そんなん知っとるわぁ!と。

こどもは別にして、それなりに人生の経験を重ねた大人であれば、もう大概のことは知識として知っているか、探せば見つかる。

本当に大事なことは、実はみんなが知っていること、じゃないのと。

でも、できているか?行動しているか?と言われたら、なかなか首を縦には振れないことばかり。少なくとも私はそうです。

「知っている」と「できる」は、当然ちがう。

何かができるようになるとき、ある日突然別人になったかのようにスラスラできることなんてあり得ません。

以前紹介した上達の法則という書籍に、初級者から中級者、上級者の例が車の運転で分かりやすく書かれています。

少し長いですが引用します。

上達という現象をイメージするのにわかりやすい技能はクルマの運転である。 はじめて教習所でクルマに乗ったときは、なにがなんだかわからないものである。まず、ペダルの名前が全部はわからない。クラッチをいつどういう目的で使うのかもわからない し、そもそもクラッチとは何のためのものかも納得できない。座ってからエンジンをかけて発進するだけでも、椅子の調整、ベルトの装着、ミラーの調整、エンジン始動、後方確認 ……などの作業がどういう順序でどういう流れになっているのかなど、全然わからないものである。

それが、発進ができるようになり、適切な加速や停止ができるようになり、さらに進んで縦列駐車などもできるようになるうちに、 「加速感覚」「車間距離」「車両感覚」(心理学的にはそれぞれ後述するスキーマの一種と考えられる)など、大きな単位での、認識と操作の組み合わせがひとつひとつ学習される。そうして、習熟すると、はじめはあれほど思考に負荷の強い動作や判断を要したものが、雑談をしながらでもできるようになる。

運転免許取得後、ある程度、運転を重ねると、それらの判断や操作は、身体の一部のようになってしまい、ひとつひとつに考え込まなくとも迅速にできるようになる。また、急にふだんと異なるクルマを運転しなければならなくな ったときでも、はじめさえ用心が必要だが、比較的短い時間で慣れないクルマに慣れることができる。

上達の法則 p30-31

 
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知識すらなかった状態から、いちいち意識しなくても動けるぐらい身体の一部となるレベルへ。水泳だって、語学だって、ダイエットだって、全部同じプロセスです。

いわんや、最初に挙げたいろんな例をや、です。

知識から無意識で動けるレベルになるためには、人によって方法論は違うでしょうが、一番シンプルかつ基本的なことは、できるようになるまで「定期的に時間をきっちり配分すること」だと思います。

以前書きましたが、普段の生活って日常という恒星の重力に引っ張られる小惑星みたいなもの。

人生におけるバタフライ効果のきっかけ。 | カジケンブログ

日常が忙しすぎて、分かっていること・大事なこととはいえ、ついつい普段の生活の中で忘れてしまいがち。

だからこそ、

みんなが感じていること。

すぐに陳腐化せず、ずっと大切なこと。

を書くことで、まずは自分へのリマインダーになっているのですが、それが読む人にとってのリマインダーになったり、何か一歩目を踏み出すきっかけになったりしたら、とても嬉しいです。

そしてすでに実践できている人は、ツッコミを楽しむ場として活用頂ければ(笑)

このブログも将来どういう形になっていくのか、自分でも分かりませんが、今はこんなことを考えながら日々(それなりに私も楽しみながら)更新していることを、頭の片隅にでも置いて読んで頂いても楽しめるかも、と思いまとめてみました。

いずれにしても、ここまで読んでくれて感謝です。これも何かのご縁です。これからもぜひごひいきに。m(_ _)m





ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)