あなたは隠す派?さらす派?

走る哲人、為末大さん(@daijapan)が「隠しきれない時代」と題して連続ツイートしていたことが、本当にその通りだと思いました。

一連のツイートの大意としては、今の世の中の変化は、どんどん情報がオープンになっていっていて、そういう変化に個人としてどう対応していくべきか、という話です。

 

 

もちろん自分が何を志向するかによるので、みんながそうすべきという話では当然ありませんが、社会全体の流れとしては、インターネットが社会のインフラになっていく中でのデジタル化と、スマホやNike Fuelband、Google Glassなどコンピュータ機器のモバイル化、という二つのトレンドがさらに進むことは確実です。

つまり、どこでも通信できる、どこでもコンピュータの恩恵を被れる、という状況がもっともっと進化していく。

20世紀初頭から最近まで、社会の隅々にまで電気の力が行き渡っていく過程を「電化」と言うならば、今起きていることは、コンピュータ化、「電脳化」みたいなことですし、それはまだ始まったばかりとも言えます。我々の身の回りで電気の力で動くものは数え切れないほどあります。そのことを普段全く意識しないぐらい、つまり空気のように「どこにでもあって」「なくてはならないもの」、だけど「あって当たり前(いつでも誰でもいくらでも利用できる)」みたいな存在に、ネットとコンピュータがもっともっとなっていくわけです。

という時代の流れを考えると、自分をより隠す方向に習熟するより、さらす方向に慣れていったほうが、やはりメリットが大きいし、しかもこれからさらにメリットが増していくのではないか、と思っています。




 

例えば、よく言われることではありますが、SNSのおかげで人の考えや人となりを知ることは昔に比べてはるかに容易になりましたし、一度しか会っていない人でも、その後、関係を深めやすくなりました。

私の場合は、IT関係の人が周囲に多くネットやソーシャル上での活動が互いに活発ということもあり、この1, 2年で仲良くなった人達は、実際に顔を合わした回数は数回という人も珍しくありません。それでもお会いして話をする中で、とても深いところまで議論や共感できたりすることが何度もありました。人が繋がりやすい良い時代になったと本当に感じます。

また、ブログを書いていると更に自分のことをより深く知ってもらえる機会が増えます。文字通り、ある部分の自分をさらけ出す行為なので、正直始めた当初は更新にとても勇気がいりましたし、今でもブログの「公開」ボタンを押す直前に、「んー、こりゃアホがバレるな・・・」と一瞬ためらうこともしばしば(笑)

でも、仲良くなっていくうちにどうせバレることなんだったら、早く知っておいてもらったほうが良いんですよね。一度しかない人生で、変な幻想を互いに持って途中で「こんな人だと思わなかった・・・」となるぐらいだったら、最初から分かっててもらったほうが時間を無駄にせず良いでしょう、というのは結婚だけじゃないと思います(笑)




 

またセレンディピティも確実に起きやすくなっています。

あるアーティストのことが好きだとSNS上で書いただけで、友達から「あら。それならコンサートのチケット余ってるけど、いる?」というメッセをもらったことがまさに先日ありましたが、自分が何を考えていて、何が好きで、何を望んでいるのか、を公言していくことで、それをサポートしてくれる人に出会いやすくなる。

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いやそうはいっても、個人情報の問題が・・・とか、色々デメリットが気になる人もいると思いますし、実際気をつけるべき点はもちろんあります。別に何でもさらせばいいということではもちろんありません。

しかし人間が火を扱うようになって数万年経っていると思いますが、いまだに火の不始末で火事が起きることがあるように、便利なもの、力があるものを扱うのは何でもそういうリスクはあるはず。包丁だって、車だって、使い方間違えたら怪我するのは同じ。

だったら、大怪我するリスクは避けながらも、とりあえず色々試してみて失敗も含めて経験から学んでいくのが良いのではないかと思います。

 

等身大の自分をさらけ出すことで、色んなフィードバックやサポートを周囲からもらえますし、さらけ出すことで自分を成長させようというきっかけにもなると、ブログを書いていて思います。

 

最後に以前、ご紹介した菅付さん(@MASAMEGURO)の言葉。

ーー以下、過去記事からの引用ーー

 

著名な編集者である菅付雅信さんは、

”ファッションはインスタントな言語ではなくなった”

とおっしゃっています。

以前は、自分が何を着ているかが、外部に対しての最もインスタント(早く簡便)なプレゼンテーションでした。しかし、ソーシャルメディアというさらにインスタントな手段が出てきたことで、ファッションの位置づけが変わってきてるそうです。

例えば、世界で最もクリエイティブで個性的な人が集まる街の一つであるニューヨークでは、ファッションがどんどんカジュアルになっているそう。

見た目の第一印象で自分を表現するより、ソーシャルメディアでの情報発信のほうが速く、雄弁になってきているわけです。

 

ーー引用おわりーー

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いずれは身だしなみに気をつけるレベルで、肩肘張らずに自分の等身大の姿をネット上でみんなが表現する時代が来るかも知れませんね。

さらす派の私としては、早くそうなって欲しいと思いながら、コツコツとブログを更新します(笑)




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)