同級生全員が世界各国に留学っておもしろい。

先日、留学中の方とGoogle Hangoutで話をしました。

GW中に話をしてみよう。 | カジケンブログ

彼女の在籍している学部は、1年間の交換留学が「義務」付けられているそうで、現在、同級生全員が世界各国に留学中というすごい状況。

Facebookのニュースフィード上には、世界中の同級生達からの投稿があがってくるそうです。

学校側がそれを意図したのかどうかは分かりませんが、これって凄くいい仕組みだなと思います。

 

世界ってめちゃくちゃ多様だよね、という当たり前の話。

日本ではこうだけど、世界では違う、とか、海外ではこうだ、という表現をよく目にしますが、実際は世界とか海外という一括りにできる地域や風習はもちろん存在しません。

欧米の中でも、例えばアメリカ人、イギリス人、ドイツ人、フランス人、スペイン人、それぞれ驚くほど国民性、歴史・文化、価値観が違いますし、そこに南米、中東、アジア、アフリカが加われば、なおさら。

世界とは一括りにできるものではなく多種多様である、ということは考えれば当たり前のことですが、同質性が非常に強い日本に生まれ育った人間にはなかなか持ち得ない肌感覚だと思います。

日本が、近い将来移民を積極的に受け入れることはなさそうな気配ですし、国境が地続きに隣接している国がないという地理条件も当然ながら変わらないので、日本国内の均質さというのは(所得格差の広がりを除けば)、これからも変化はほとんどなさそうです。

とはいえ、鎖国するならまだしも、新興国の経済的な台頭や、モバイルインターネットの更なる普及を考えれば、国同士の交流や、国境を越えた人同士のコミュニケーションが以前よりも遥かに活発になっていく時代にこれからなっていくであろうことは間違いない。

であるならば、特に若い(10代、20代の)人達が、この世界は多様であるということを肌感覚で理解しておくことって、彼ら彼女ら個人にとっても、日本という共同体にとっても、当たり前のこととはいえ、とても大事なことだと思います。

 

特に今の時代、同時に留学するって面白い。

5年ほど前には想像もできませんでしたが、今はSNSでほぼリアルタイムで友人の近況が手に取るように把握できます。

Facebook上で共有される、自分と仲が良い友人たちからの各国の日常は、テレビのニュースや新聞記事のようなどこか自分とは遠い話ではなく、とてもリアルな情報として染みこんでいくでしょう。特に日本以外の国に滞在して外国人に囲まれていると、感覚が遥かに鋭敏になります。そんな状況で目にする同級生たちの近況と、自分の滞在している国での体験。同じこと、違うこと、どちらも貴重な情報だと思います。

また留学期間が終了し、帰国後それぞれの1年間がどんなものだったか、友人同士の互いの個別具体的な体験の共有は、決してネットや本では得られない、生々しい追体験になるはず。

しかも、同級生がそれぞれ各国に個別の友人や知人が出来ているわけで、コミュニティのメンバーがそれぞれ属しているネットワークの種類が多様であるほど、そのコミュニティはパワフルである、というソーシャル・キャピタルの考えに沿えば、その同級生コミュニティって将来的にもめちゃくちゃ役立ちそうですよね。

みんながみんな学生時代に世界一周できるかというと現実難しいわけで、それならいっそ全員で同時に色んな国に交換留学してしまえ!というのは、だからすごく面白いなと思います。

羨ましい!とか言ってる場合じゃないですな。自分も、もっと色々と動かねば、と改めて感じた時間でした。

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