昔から大事にしていることの一つが、
– 自分が効果を強く体感していること
– だけど周りにどれだけ薦めても、ほとんどの人がやらないこと
この2つの条件を満たすものを、愚直に続けることです。
例えば、高校生の頃、大学受験の勉強で、たまたま図書館で借りた本から「エビングハウスの忘却曲線」を知り、その曲線にあった形で英単語や歴史の年表などの暗記ものをひたすら覚えまくっていた時期がありました。
ご存知ない方のために簡単に説明すると、記憶を強化するにはタイミングが重要で、正しいタイミングで思い出すことを繰り返すと、記憶の定着率が飛躍的に上がるのです。
出典:www.nextglobaljungle.com
「エビングハウスの忘却曲線」に学ぶ、劇的!記憶力アップ術 – NAVER まとめ
20年前の当時はもちろんドラゴン桜のような分かりやすい勉強法のマンガなどなく、受験とは全く関係ない本に載っていたこの忘却曲線を知ったことから、自分なりにそれを活用したまでですが、当時たしか私はこのやり方で、最終的に英単語なら1万語ぐらいは覚えていたはず。(今ではすっかり忘れていますが・・・)
(言わずと知れた学習法の名著、ドラゴン桜。Kindle版。)
狙っていた大学の学部が、英語の科目が非常に難しくまた重要であったので、合格を確実にするにはそれぐらいの単語数が必要!と書いてある本を読んだことがきっかけ。
だからある意味必要に迫られて自分なりの手法を試してみたのですが、あまりに効果があるので、受験仲間みんなに自分のやり方を薦めまくっていました。しかし、結局誰ひとりまともに続けようとした友達はいませんでした・・・
別に私が凄いわけではまったくなく、きちんとやれば誰でも効果があるのです(今ではNAVERまとめに出るぐらいですから)。だけど、やり方に慣れるまでは結構大変だし面倒くさい。だから続かないんですよね。
同じようなことは他にも色々あって、例えば、昔、上司がメールボックスを一日の最後に毎日空っぽにする仕事のスタイルを取っていました。
要は、受信箱に入ってくるメールを保留にせずに、全て必ず処理(返事するか、転送するか、読んで別のフォルダに保管 or 捨てるか)して受信箱を空にして一日の仕事を終えるわけです。
で、これやってみたら分かりますが、めちゃくちゃ辛いんですよ。どうしても重たいメールとかを残したくなる。明日でいっか、と逃げたくなる。
だけど絶対空っぽにすると決めていると、メール処理のスピードが上がることで、最終的に仕事の能率とスピードが段違いにあがるし、何より空っぽにしたときの達成感と解放感がめちゃくちゃ気持ちいい。精神的にも「あー、あの未処理の案件どうしよう・・・」みたいなストレスが減り、目の前の仕事に集中しやすくなります。
上司に薦められて自分も実践してその効果を体感してから、同僚や部下を含めて色んな人に薦めましたが、これまたほとんど誰も実践にいたらず・・・
そこまできたらお前の説明の仕方が悪いだけだろ、というツッコミも聞こえてきそうですが、要は言葉で説明して頭で理解しただけでは結局ダメなんですよね。効果を文字通り体感する地点まで継続しないと、やっぱり続かない。
もちろん上記のことが、唯一無二の絶対的に正しいやり方というわけではありません。だから、結局のところその人の適性に合っているかどうかが大事なのだと思います。逆に他の人が薦めてくれることで、私が全然継続できないこともたくさんあります。
逆に言うと、効果を口で説明して、頭で理解できても、実際はほとんど誰も実践できないことが、ある意味自分にとっての強みや差別化に繋がるのでしょう。
– 自分が効果を強く体感していること
– だけど周りにどれだけ薦めても、ほとんどの人がやらないこと
なんで誰もやらないんだろ?と思えるものをどれだけ持っているか、一度振り返ってみても面白いかも知れません。
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