これは訓練ではない。繰り返す。これは訓練ではない。

昔の悪癖で、いまだに不調のときにごくたまにですが顔を出すものがいくつかあります。

そういうものを言語化することで、顕在意識でしっかりと認識し、修正するきっかけとできることが、こうやって書くメリットでもあります。

ということで、今回はそのうちの一つを、短いですが書き残しておきます。

それは、一言でいうと

「また次がある」

と物事を先送りする癖。

社会人になって最初の数年は結構これが頻発して我ながら情けない奴だと、自分のことを客観的にみて落ち込んでおりました(笑)

たとえば入社一年目で、社長や本部長が出席する会議で、がつんと発言するチャンスとか。かなり何度もあったのですが華麗にスルーしていましたね。半沢直樹の正反対ですな。

上記に限らず、要は、ここでさらに一歩踏み込むべき!ってところで、踏み込めずに見送ってしまう。

なぜか?

「まー、また次がある」とどこかお客さんの感覚だったから。

まるで(ビジネスという)戦場ではなく、一人だけいまだにブートキャンプ(米軍の新兵訓練所)にいるような。

Hanging with the boys
Hanging with the boys / Tyler J. Bolken


もちろん訓練だって日々大変なんです。自分ではそれなりに頑張っているつもり。実際、毎日夜を徹して頑張って働いてましたよ(笑)

だけど、常に心の中では

– まだ本番じゃないしね。
– 明日から本気出す。
– 今日は本調子じゃなかった。次こそはきっと頑張る。
・・・

こんな言葉がぐるぐると廻っていました。本当は大事なところでもう一歩踏み出せず、見送っていたことが多かった。「また次がある」と。

そうやって自分に言い訳しながらも、薄っぺらいビジネス書や経営者の自伝をたくさん読んだりして、何となく自分をそれに投影して自尊心を満たしたり。自分自身は何も前に進んでいないのに。若いなぁ(遠い目

後から振り返って二度となかったチャンスは結構ありました。正直もったいなかった(笑)

ただ実をいうとそれほど後悔はしていません。先送りしたことで結果として状況が勝手に好転して良いことが起きたことも何度となくある。まー、たらればを言ってもしょうがないって話です。

とはいえ。もっと大事なことがあります。

それはチャレンジすべき時に見送ることを重ねてしまうと、起きた結果に対しての自分自身の意志の比率が低いので、どんどん自分の人生に対する傍観者になっていってしまう、ということ。

自分の立ち位置を傍観者とするか、主人公と捉えるかの違いがそこに如実に表れる。

後から体感するようになるのですが、これは自分に対する誇りと日々の充実感に非常に大きな影響を与える違いなんですよね。

訓練所にいるかのごとく「また次がある」からと、踏み込むべきときで流してしまうか、一度きりの覚悟で真剣に向き合って、果敢にチャレンジしようとするか。

ぐっと俯瞰して見れば当たり前のことですが、人生なんて一度きり。予行演習ができません。生まれてからいきなり本番。死んだらおしまい。

だからこそ、目の前のことに全身全霊で取り組む姿勢はいつも忘れてはいけないと思うのです。

これは訓練ではなく、本番なのだから。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)