昔からついつい忘れてしまうことがあります。
それは、
小さなことが出来ない人は、大きなことも出来ない、ということ。
なぜなら、
大きなことは、小さなことの集合体だから。
さながら、大きな建造物が結局は小さな部材や建材の集合体であるように。
(もちろん正しい構造も必要ですが)
barcelona / osamukaneko
スポーツでいえば、大きな大会、例えばオリンピックに出ようと思えば、毎日の練習を大事にするのは、当たり前。
もっと細かく分解していけば、毎時間、毎分、毎秒。
練習だけでなく、生活の中での行動、判断、所作。
それらをどれだけおろそかにせず、一つ一つを大切にできたかが重要なのでしょう。
とはいえ人間は、どうしても単純で分かりやすい考えや行動に飛びつきがち。
だから、
〜になるために大切なたった一つのこと
みたいな、これだけやっていれば大丈夫!的な話しがあればついついそちらに流されそうになります。
結局、一つ一つの地味で小さなこと、がそれぞれどういう効果や結果を自分にもたらすのか、その直接的かつ短期的な因果関係が、はっきり見えないからなんですよね。
実際は、小さなこと単体での成果は知覚できないレベルのものがほとんど。だけどそれらが積み重なり、組み合わさり、土台となって初めて大きなことへの道が拓ける。
もちろんそれは大きなことをするための必要条件であり、大きな成果を約束する十分条件ではないかも知れません。
だけど、自分の周りを見渡しても、小さなことが出来ない人で、大きなことが出来た人は、見たことも聞いたこともありません。
たとえば一年間で大きなことをしようと思えば、一日を大事にする。目の前のチャンスを大事にし続ける。また次があるや、と言って先送りしている人で、大きなチャンスをいきなり掴める人がいないように。
結局は、今目の前にある小さなことを積み重ねていって、それが大きなことに繋がっていく感覚を持てるかどうか、そういう体験を今までしたことがあるかどうか、その有無が大切なのでしょう。
もしないなら、まずは体験を求めるべき。
人生だって結局は毎日、毎時間、毎分、毎秒の集合体でしかありません。
大きなことばかり追い求めて、目の前の小さなことがおろそかになっていないか?
一つの建材で作られた大きな建造物なんてないんです。
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