夢を持つべきかどうか。

昨日、たまたま見かけたこの動画の冒頭で、目を引いた言葉がありました。
(ちなみにこの動画自体、素敵なインタビューです。平易な英語なので興味ある方はぜひ)



すらるど : 「青い眼の刀匠」日本で刀鍛冶を学び、刀匠の名を継いだカナダ人のドキュメンタリーを見た海外の反応

スクリーンショット 2013-11-30 7.52.44 (1)

商魂
夢なき者に理想なし
理想なき者に信念なし
信念なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成果なし
成果なき者に幸福なし

で、これいいな、と思ってネットで調べてみると、どうやら元は吉田松陰の言葉らしいです。らしい、というのはどの書籍に掲載されているというのが見つからず・・・(ちなみに名言系のサイトって原典がないことが多いので、ほんとに困るのですが、まあそれはいいとして)

”夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に、夢なき者に成功なし”

いい言葉。

商魂と比べると幸福ではなく、成功になっていますが、夢を持つことが大事なのだという意図は変わらないと思います。

吉田松陰といえば、明治維新の立役者である伊藤博文や、高杉晋作、山県有朋などの傑物を輩出しまくった松下村塾を設立した人。

幕府により処刑され亡くなったのがわずか29歳のとき。比べられるものではありませんが、20代で成し遂げていることの大きさに本当に感銘を覚えます。

”親思う心にまさる親心。”

”過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ。”

など親しみやすい言葉も遺していますが、幕府転覆を本気で狙っていたぐらいですから、基本的には大変な情熱家というか激情の人であったようです。

”死生は度外に置くべし。世人がどう是非を論じようと、迷う必要は無い。”

”死して不朽の見込みあらばいつでも死すべし、生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。”

”思想を維持する精神は、狂気でなければならない。”

夢を持ち、理想を掲げ、その理想と隔たっている現実を変革すべく、夢の実現のために己の生を尽くす。

この世に生を受けた意味をここまで突き詰めて捉えているからこそ、短い生涯の中で大きなことが実現でき、その名前や言葉が今でも語り継がれることになったのでしょう。

冒頭の言葉に戻って、私は「誰もが夢を絶対持つべきだよね!ね!ね!」とかそういう安直なことを言うつもりはありません。

人によって持ったほうがより輝ける人もいれば、持たずにいるほうが日々を充実して過ごせる人もいるはず。

あえて極論すれば、夢なんてなくてもいいと思います。

大事なことは、

死ぬときに「あー、生きてて良かったな」と思えればそれでいい。

その自分なりの方法論を持てるかどうかが大事なのだと思います。

人によって、それは夢の実現に向かってひたすら邁進することかも知れませんし、周囲の人たちと何の変哲もない日々を、しかし本当は二度とは同じものがない時間を大切に過ごすことかも知れません。

私は人生の有限感が大事だと思っていて、昔そういうことを書いたりもしましたが、別に何だっていい。

人生の有限感を体感するツール。(追記:115年版も追加) | カジケンブログ

いずれにしても自分なりの方法論があるのとないのでは、全く生き方が変わってくる。そう思います。

ないなら模索すべし。あるなら迷わず邁進すべし。




ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)