Fisher, Willie R. of Harrisville New Hampshire / Keene and Cheshire County (NH) Historical Photos
20代の一時期、自己啓発系の本を乱読していた頃があります。
しかしある時期からめちゃくちゃ忙しくなったのを境に、今はごく一部のものを再読する以外には読まなくなりました。
忙しくて時間がなくなったことに加えて、今まで結構な数(数百冊以上)を読んできて、何を読んでも内容に見覚えがあるような状態になってしまったのも理由の一つです。
私は自己啓発的なものには肯定的な立場ですが、世にでているものの多くが、口当たりだけは良くて、内容が非常に薄いものだったりすることが、世間のイメージを作ってしまっているのがもったいないな、と感じます。
さらっと読めて気持ちよくなって自分が変わった気がするけど、数日/数週間経過したり、ちょっと辛いことに直面するだけで薬が切れてきたように高揚が消え、また新しい本に手を伸ばす。
そういったジャンクフードのような本ばかり読んでいても、ほとんど何も変わりません。
そんな中、もしそういった本を読むのであれば、何週間も掛けて自分に染み込ませるように精読したり、日々の心のアップダウンの中でも関係なく、何度も読み返したりして徹底的に咀嚼しないと身につかないものを選ぶべきだと個人的には思います。
人によって自分なりのものを持つべきでしょうが、私であれば、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」、デール・カーネギーの「道はひらける」と「人を動かす」、中村天風の「運命を拓く」と「君に成功を贈る」を読めば、もう世に出てる内容の8割以上はカバーされていると思っています。(あとは7つの習慣とか。)
良薬は口に苦しではないですが、上記にあげた本ってエッセンスが濃縮還元されてて、さらっと通読したぐらいでは全然噛み砕けず、正直最後まで読みこなすのが大変です。
だけど、自分なりに書かれていることを実践していく中で、折に触れ何度も読み返し、本当に少しずつですが長期間に渡って自分に良い影響を与えてくれたと思います。
結局「行動が伴っていないとそういった本をいくら読もうが全く意味がない」というごく当たり前のことが、心から腹落ちするかどうか。そして気持ちの高揚の如何に関わらず、コツコツと行動を積み重ねていけるかどうか。
そのことが一番大事なことだと思います。
情報って摂取するだけだと、肥満につながります。精神的な意味で。特にそれがジャンキー(単純で、刺激的で、脊髄反射で理解できるもの)であればあるほどその傾向は強い。
もともと情報って咀嚼して自分なりにそれを活かすべきものだと思うのですが、だんだん摂取そのものが快楽になってきて、そしてどんどんと「それ知ってる!それも知ってる!」と頭でっかちになってきて(=脂肪がついてきて)、次第に動くのが億劫になってくる。
そうするとどうなるか。
動かないことを正当化するようになります。
「いや、まだ条件が整ってないと思うんだよね。」「んー、もうちょっと本読んで勉強してから」みたいな言葉を使うようになって。
人間という生き物は入力(=インプット)については、五感(触覚、聴覚、味覚、視覚、嗅覚)がありますが、出力(アウトプット)については筋肉しかありません。
歩く、走る、飛ぶという文字通り体を動かすものだけでなく、声を出す、字を書く、という言語コミュニケーションも、めくばせ、表情、ボディタッチという非言語コミュニケーションも、全て筋肉を通してのもの。
アウトプット、つまり行動することのめんどくささって、肥満児が筋肉動かして運動するのを嫌がるのと、実は同じことなんじゃないかと思っています。
もう私は充分以上の情報(=栄養)は摂取しました。最近行動量が増えて少しシェイプアップしたとはいえ、まだまだ(!?)脂肪が残っている気がめっちゃしています(笑)
あとは行動をひたすら繰り返し、脂肪を取り、筋肉質な自分に生まれ変わりたい。そう思う今日この頃です。
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