出来ない理由は聞きたくないよ。

いきなりですが、ブログを書いていて良いことの一つは、パラフレーズができることです(キリッ

あ、すいません。カッコつけました。

要は、言い換えですね。

「そんなの分かっとるわい!!」と自分自身が捉えていたことですら、言語化して他者に公開していく過程で、「あれ?おれ、もしかしてほんとは今まできちんと理解できてなかった???」ということに気づかせてくれることです。






 

先日、勝屋久さんが講演の中で「覚悟を決める」という言葉を使っていて、その時からずーっとこの言葉が頭の中を廻っていました。

(今回とは違いますが、以前の講演のお話はこちら↓)
勝屋久さんから学ぶ「受け取ること」の大切さ。 | カジケンブログ

 

よく耳にする言葉です。覚悟を決めるって。意味だってもちろん分かっている。

でもなんか気になる・・・

で、突然昔のことを思い出しました(こんなのばっか)。

 

マクドナルドのCEOとしてご活躍されている原田泳幸さんが、アップルコンピュータ社長だった頃。

当時私は入社2, 3年目とかで、スーパーウルトラ下っ端だったのですが、非常に幸運なことに、毎四半期の本社幹部(現Apple CEOのTim Cook。当時はSales部門のSVP)とのビジネスレビューのミーティングに、本番の会議だけでなく、各部署の本部長との個別の準備ミーティングも含めて全て出させてもらっていたことがありました。

余談ですが、下っ端すぎて、謙遜ではなく会議の内容には全く貢献できていませんでしたが(泣)、当時の様々な議論の場に同席できたことは、本当に貴重な経験として自分の土台となっています。原田さんと当時の上司には感謝しかありません。

たぶん3桁は軽くいくぐらい色んなミーティングに同席させてもらいましたが、原田さんが準備ミーティングで、毎回のように言っていたのが、

 

できない理由は聞きたくないよ。

どうやったら出来るかだけ教えて。

 

もうね。ほんとにどのミーティングでも必ずと言っていいほど口にされていました。

もちろん、言われる側の本部長も超優秀な方々なので、レビューの対象になっているプランは、どれも素晴らしい内容なのです。

しかし、会社として掲げる目標に届かないもの、原田さんが求める水準に数値や質が届いていないものについては、どんな緻密なロジックやデータを出して説明しても、

 

できない理由は聞きたくないよ。

どうやったら出来るかだけ教えて。

 

(たぶん、原田さんの下で仕事をされていた方、全員この喋り方、モノマネできるはず。)

要は一旦目標が定まったら、あらゆる機会を使ってどうやったらそれが実現できるかを追求せよ、ということなんだと思います。できない理由を探すことに、1秒も時間を使うな、と。


たぶん、自分自身に対してもずっとそう言い聞かせてこられたのではないか、と感じました。

当たり前ではありますが、ビジネスの世界だけでなく、個人の人生においても当然適用できる考え方ですよね。




あの頃のことをふと思い出し、原田さんはそういう言葉を使ってはいませんでしたが、私にとってはこれがまさに「覚悟を決める」ということだと、腹に落ちたのです。遅いですな!(笑)

覚悟が決まっていない状態って、例えるなら、初めてマラソン大会に参加したとして、すでにスタートして走り始めているのに、途中から苦しくなってきて

「んー、この大会ではなく、別の大会にでるべきだったかも?いやそもそもマラソンではなく、短距離のほうが云々・・・」

みたいに悩んでいるようなもんですよね。

大会に出ると決めてしかもすでにスタートしているなら、やることは一つ。

どうやったらゴールに辿り着けるか、に全精力を傾けるべき。

私にとって「覚悟を決める」とは、

一旦目標を掲げたら、

あらゆる機会を使ってどうやったらそれが実現できるかを追求すること。

分かっちゃいたけど、少なくとも自分の中ではものすごく腑に落ちました。

覚悟を決めていることってありますか?





ちなみにカジケンの会社、絶賛エンジニア募集中です!(笑)