「田舎化」する世界。


Googleのサーフ曰く、「プライバシーは異例かもしれない」。歴史的に見て彼は正しい | TechCrunch Japan

この記事、非常に面白かったです。「プライバシーは、産業革命がもたらした都市化ブームから生まれたもの」であって、実は歴史的にはプライバシーがないほうが当たり前だったこと。そして、ネットの発達によってプライバシーという概念は変質していくだろうことが示唆されています。

都会で生まれ育った方にはピンと来ないかも知れませんが、私の実家は田舎の農家(兼業ですが)だったので、このプライバシーがほとんどない感覚は非常によく分かります。
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ダルビッシュ有が語る「気持ちの強さ」について。


【報ステ】 ダルビッシュ有、田中将大を語る 「みんなマー君持ち上げ過ぎ」 : なんJ(まとめては)いかんのか?

いやー、このダルビッシュの一連の発言がめちゃくちゃ面白かった(笑)

往年の名投手、工藤公康との掛け合いも含めて最高です。

笑える部分もたくさんあるのですが、内容はかなり本質的。詳細はリンク先を見て頂ければと思いますが、私が特に「そうなのかー!」と感心したのが、ここのくだりです。

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幸せはお金では買えないけれど・・・

先日田端信太郎さん(@tabbata)が紹介していたので、読んだ方もいらっしゃると思いますが、この記事がとても良かったです。

「男も女も一生稼ごう」 西原理恵子が語る仕事-3 自由であるために

元記事は、3年前の掲載のものですが、内容は本質的で古さは全くありません。

ここで西原さんが語っていることは、

女性も男性も誰かに依存せず自立して生きていけるようにしましょう。そのためにはきちんと稼げるようになりましょう、というメッセージ。 続きを読む «幸せはお金では買えないけれど・・・»

1マイル4分の壁。

学生の頃に大変お世話になっていた兄貴分のような人がおりまして、不義理というか大変ご無沙汰していて、10年ぶりぐらいに連絡を取って会いに行ったときのこと。

バタバタで2時間ぐらいしか話せませんでしたが、その短い時間で色んな話を聞きました。

当時その人のアパートの部屋には、同世代の色んな人が入れ替わり立ち替わり出入りしていて、大学や職歴、住んでいる場所、普段属しているコミュニティが本当に多種多様。

私も毎日のように遊びに行っていたのですが、聞いて驚いたのは、あのとき一緒につるんでいた人達や、時期を前後して出入りしていた人達が、今はもの凄い活躍をしてるんですよねー。

分かっているだけでも、
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スタンフォード講演に感動した全ての人へ:スティーブ・ジョブズ1995 ~失われたインタビュー~

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稀代のビジョナリーが、まだペテン師と呼ばれていた頃。

1995年、ジョブズがアップルに復帰する一年前、一時間のインタビュー動画。

映画館で公開されていたこのインタビュー動画が、iTunesでも配信が始まりました。
(東京以外ではまだ上映されている映画館もあるようです)

上映情報 | THEATER | 映画『スティーブ・ジョブズ1995 〜失われたインタビュー〜』




まず本題に入る前に。

YouTubeで探せば英語のものであれば、Apple復帰前のジョブズの動画はたくさんあります。

基本的にはこのインタビューも「Good artists copy, great artists steal.」など有名な言葉や逸話が多いのですが、活字でこそあれ、それを本人の肉声で生々しく聴く機会は(少なくとも日本語では)ほとんどありませんでした。

ぶっちゃけた話このインタビュー動画に関することだけで、5, 6個記事が書けるし書きたいぐらいなのですが(笑)、下記のキーワードに何か引っかかるものがあれば、きっと示唆は得られるインタビューだと思います。

◯ビジネスの世界では物事が深く考えられていない。
◯米国人が全員1年はプログラムを学習するべき理由とは?
◯なぜ優れた製品を作れなくなるのか?
◯凄いアイデアだけでは凄い製品は生まれない。
◯成功を信じて突き進む最高のチームとは?
◯自分が正しいかどうかにはこだわらない。
◯マイクロソフトの欠点とは?
◯ウェブの登場によって夢が実現する。コンピュータに新しい命が吹き込まれる。
◯ジョブズを駆り立てる情熱とは?
◯未来の方向を見定めるには?
◯日常生活の枠の外に潜んでいるものとは?
◯どうすれば愛される製品をつくれるのか?

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鎌倉からケニアへ!オバマ大統領のおばあさんに届いたKULUSKA(クルスカ)のレザーサンダル。(追記あり)

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先日、Makerムーブメントのお祭りであるMakers Faire Tokyo 2013で、素敵な取り組みをされている方に会いました。

藤本直紀さん。

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KULUSKA(クルスカ)というものづくりユニットをされている方です。

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イーロン・マスクが語る、失敗する恐怖にどう対応するか?

Facebookで、この前記事を紹介したのですが、ブログのほうでも書いておきます。

イーロン・マスクという化け物のような起業家がいます。

革新的でスケールの大きな製品やサービスを世に送り出す事業を次々と起ち上げ続け、連続起業家とも呼ばれます。

イーロン・マスク 「21世紀の自動車王」 | 米国製リーダーの実像 | 東洋経済オンライン

2年前サンフランシスコで、彼の対談を間近で聴いたことがありますが、180cmを超える堂々たる体躯ながら、語り口はめちゃ物静か。

正直に言ってしまうと、口調だけなら聴いていて眠くなるぐらい(笑)

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安直な自己啓発的な話と、マッスル的な筋トレ話が分かつもの。

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September 13, 2013 at 09:58PM / Arya Ziai


たまたま見かけた記事なのですが、はてなの匿名ダイアリーで面白い文章がありました。

皆さんに本当に必要なのはライフハックではなく筋肉

みなさん、疑っても結構ですから、

まず今すぐ椅子から立って、

ハーフスクワットで大腿筋を追い込んでください。

ほとんどの内面的な問題、一部の社会制度上の障害すら、
筋肉が解決してくれます。

これを読んで、なぜか瞬間的に思い出したのが、これ。

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小さなことが出来ない人は、大きなことも出来ない。

昔からついつい忘れてしまうことがあります。

それは、

小さなことが出来ない人は、大きなことも出来ない、ということ。

なぜなら、

大きなことは、小さなことの集合体だから。

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プライドは捨てる。自信は捨てない。

備忘録も兼ねて。

プライドの定義って意外と曖昧なのですが、よく

「あの人は、プライドが高い。」

という言い方をします。

この場合の意味としては、周りから軽んじられることを嫌う、ということを指すでしょう。

つまり「他者」からどう見られているか、が基準になります。

一方で、「自分自身」が自分をどう見ているか、が基準のものもあります。

例外が許されてもいい特別な状況は? | カジケンブログ

上記記事から、イノベーションのジレンマを書いた、あのクリステンセン教授の言葉を一部、引用します。

(かつてレギュラーとしてバスケの大学選手権準決勝に進出したが、信仰上の理由により、周囲の反対を押し切って試合に出ないと決断したことを振り返り)

”それは、どこから見ても小さな決定だった。私の人生に何千回とある日曜日のなかの一つをどう過ごすかという問題にすぎない。もちろん理屈のうえでは、一度だけ誓いを破って、二度と破らないというのも可能だっただろう。”

”「この状況なら一度くらい許されるだろう」というこの誘惑に打ち勝ったことが、私の人生で最も重要な判断の一つであったことは間違いない。なぜかというと、人生は「例外が許されてもいい特別な状況」が果てしなく続くものだからである。”

”私がこのことから学んだ教訓は、自分のルールを100%守ることのほうが、98%守ることよりもたやすいということだ。”






こちらは周囲の目ではなく、自分自身が自分のことをどう見るか、という話。

believe in yourself
believe in yourself / go ask alice . . .


人と人との間において信頼が築かれるのは、約束を守るからです。

クリステンセン教授の逸話は、自分が決めたことを自分で守る、自分に対する約束を守る、ということ。

そうすることで、人と人との間において信頼が築かれるように、自分自身に対する信頼感を築くことになる。つまり自分を信じる、すなわち自信がつくということでしょう。

他者からどう見られるかを気にし過ぎて、動けなくなるぐらいなら。

プライドなんて邪魔。捨てるべきです。

でも、

自分を信じることは捨てるべきではない。

だから。

プライドは捨てる。自信は捨てない。

取捨選択を間違えないようにしたいですね。

注:「自信」の代わりに「誇り」という表現を使っても良いですが、自分的には自分を尊敬するニュアンスが強い誇りというよりは、自分を信じる、という自信のほうがしっくりするので、こちらを使います。

また、「プライド」は自尊心という訳語があたったりするので、本来の語義としては他者の視線よりも自分自身の視線に重きが置かれていると思います。ただ日常で「プライド」という言葉が使用されるケースはたいがいの場合、他者視線の文脈なので、この記事ではそれを踏まえた語意として取り上げました。